2023年ドラフトを3年後に答え合わせ|勝ち組球団と当たり選手ランキング【独自スコア採点】

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2023年ドラフトを3年後に答え合わせ|勝ち組球団と当たり選手ランキング【独自スコア採点】
📅 最終更新日:2026年10月21日

2023年のドラフト会議は、1位指名で7度の抽選が行われた史上最多タイの「くじ引きの年」。度会隆輝選手と武内夏暉選手に3球団ずつが入札し、会場は何度もどよめきました。

この記事では、2023年ドラフトの指名全選手を当サイト独自の「勝利貢献ポイント(WP)」で採点し、3年時点の勝ち組を答え合わせします。まだ評価はごく初期段階ですが、早くも「4位指名の逆襲」が始まっています。

この記事の結論(3年時点)
  • 2023年ドラフトの現時点の勝ち組は巨人(WP9.8)。牽引したのは4位指名の泉口友汰(6.9)
  • 3球団競合コンビは度会隆輝(4.5)と武内夏暉(4.1)がほぼ横並びの滑り出し
  • 入団3年目の世代につき、この順位表は「開幕直後のスコアボード」程度に見るのが正解
ドラフト組の”答え”はグラウンドで観るのが一番

この記事に登場する選手たちの現在のプレーは、プロ野球全試合を網羅するスカパー!プロ野球セットで観られます。評価がまだ白紙に近い世代の「最初の1ページ」を見届けられるのは今だけです。

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目次

2023年ドラフト当日を振り返る|史上最多・7度の抽選

2023年ドラフト1位指名の顔ぶれ
  • 度会隆輝(ENEOS): 3球団競合 → DeNAが当選
  • 武内夏暉(國學院大): 3球団競合 → 西武が当選
  • 西舘勇陽(中央大): 2球団競合 → 巨人が当選
  • 常廣羽也斗(青山学院大): 2球団競合 → 広島が当選
  • 単独1位: 草加勝(中日)・細野晴希(日本ハム)。1位指名で7度の抽選は史上最多

採点方法|独自スコア「勝利貢献ポイント(WP)」とは

WP(勝利貢献ポイント)は、当サイトがNPB公式の年度別成績だけから算出している独自指標です。「その選手が入団後、代替水準の選手と比べてどれだけ勝利を上積みしたか」を、公開されているWARの考え方に寄せて勝ち数で表したもの。詳しい計算式は記事後半で開示しています。

WPの3つの特徴
  • WAR近似: 代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベル)との差を勝に換算。下回った年はマイナスになります
  • 守備位置を補正: 600打席あたり捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2。守備・走塁そのものは含みません
  • 指名球団に帰属: 移籍しても、NPBでの成績はすべて指名した球団の「発掘価値」として集計

【答え合わせ】2023年ドラフト 12球団WPランキング(3年時点)

順位球団WP合計主な収穫
1位巨人9.8泉口友汰・佐々木俊輔・西舘勇陽
2位DeNA5.7度会隆輝・石田裕太郎
3位楽天4.8中島大輔
4位ソフトバンク2.6前田悠伍
5位ロッテ2.2寺地隆成・上田希由翔
6位日本ハム2.1細野晴希
7位西武1.5武内夏暉
8位広島0.9高太一
9位ヤクルト0.5松本健吾
10位阪神−0.2下村海翔ほか(育成中)
11位中日−1.9草加勝ほか(怪我からの復帰待ち)
12位オリックス−2.8古田島成龍

当時の評価 vs 現在|答え合わせで見えた3つのギャップ

① 7度の抽選より、抽選なしの4位・泉口だった

史上最多の抽選が行われた年に、現時点の選手別トップは抽選と無縁の4位指名・泉口友汰選手(WP6.9)。NTT西日本出身の内野手は、2年目に巨人の遊撃レギュラーを獲り、打率上位に食い込む活躍を見せました。

② 競合コンビ(武内・度会)は順調な滑り出し

武内夏暉選手は新人年から先発ローテで勝ち星を挙げ、度会隆輝選手は開幕スタメンで鮮烈デビュー。どちらも「3球団競合の期待どおり」に一軍の戦力になっています。3年でWP4点台は、同時点の過去世代と比べても標準以上のペースです。

③ 下位の高卒・独立組は「これから」が本番

中日・阪神が下位に沈んでいるのは、高卒中心+怪我からの復帰待ちの指名構成だから。とくに中日1位の草加勝選手は入団直後に怪我に見舞われた苦しいスタートでしたが、復帰後の投球が本当の答え合わせです。3年時点の数字で語れることは、まだ多くありません。

当たり選手をピックアップ|数字で見る2023年組

泉口友汰(巨人4位・NTT西日本)WP6.9

現時点の世代首位。守備の堅実さで出場機会をつかみ、打撃でも結果を出して遊撃の定位置を確保しました。社会人出身の4位指名としては近年屈指の即戦力ぶりです。

度会隆輝(DeNA1位・ENEOS)WP4.5

開幕からヒーローになった華やかなデビューが記憶に新しい外野手。勝負強い打撃と明るいキャラクターで、DeNAの看板候補です。

武内夏暉(西武1位・國學院大)WP4.1

3球団競合の左腕は新人年から2桁勝利級の働き。投手王国・西武の次代エース候補として、期待どおりの階段を上っています。

中島大輔(楽天6位・青山学院大)WP3.5

6位指名の外野手が早くも一軍に定着。俊足と広い守備範囲で出場を重ねており、下位指名の逆襲枠の最有力です。

下位・育成の掘り出し物

5位以下からの成り上がり(WP順・3年時点)
  • 中島大輔(楽天6位)WP3.5 — 俊足外野手として一軍定着
  • 寺地隆成(ロッテ5位)WP2.0 — 高卒捕手として異例の早さで一軍経験
  • 石田裕太郎(DeNA5位)WP1.9 — 先発として早くも勝ち星を挙げる
  • 古田島成龍(オリックス6位)WP1.2 — 社会人出身リリーフが早速戦力に

高卒捕手の寺地選手が3年目までに一軍で経験を積んでいるのは特筆もの。捕手のWPは出場土台が2倍換算なので、レギュラー獲得となれば一気に数字が跳ねます。

2023年ドラフト 全指名選手とWP一覧

この年に指名された全選手(育成含む)のWPと出身をまとめました。あなたの推し球団の指名、3年時点の途中経過はどうでしょうか。

巨人
巡選手位置出身WP
1位西舘 勇陽投手中央大学0.6
2位森田 駿哉投手Honda鈴鹿0.4
3位佐々木 俊輔外野手日立製作所2.2
4位泉口 友汰内野手NTT西日本6.9
5位又木 鉄平投手日本生命-0.8
育成1位三浦 克也投手東京国際大学0
育成2位村山 源内野手鹿屋中央高0
育成3位宇都宮 葵星内野手愛媛マンダリンパイレーツ0
育成4位田上 優弥内野手日本大学藤沢高0
育成5位園田 純規投手福岡工業大学附属城東高0
育成6位千葉 隆広投手旭川明成高0
育成7位平山 功太外野手千葉スカイセイラーズ0.5
阪神
巡選手位置出身WP
1位下村 海翔投手青山学院大学0.3
2位椎葉 剛投手徳島インディゴソックス-0.1
3位山田 脩也内野手仙台育英学園高0
4位百﨑 蒼生内野手東海大学付属熊本星翔高0
5位石黒 佑弥投手JR西日本-0.4
6位津田 淳哉投手大阪経済大学-0.1
育成1位松原 快投手富山GRNサンダーバーズ0
育成2位福島 圭音外野手白鴎大学0.1
DeNA
巡選手位置出身WP
1位度会 隆輝外野手ENEOS4.5
2位松本 凌人投手名城大学-0.5
3位武田 陸玖投手山形中央高-0.1
4位石上 泰輝内野手東洋大学0.2
5位石田 裕太郎投手中央大学1.9
6位井上 絢登外野手徳島インディゴソックス-0.1
育成1位高見澤 郁魅内野手敦賀気比高0
育成2位清水 麻成投手樹徳高0
育成3位小笠原 蒼内野手京都翔英高0
育成4位庄司 陽斗投手青森大学-0.2
育成5位近藤 大雅捕手専修大学北上高0
ヤクルト
巡選手位置出身WP
1位西舘 昂汰投手専修大学0.3
2位松本 健吾投手トヨタ自動車1.3
3位石原 勇輝投手明治大学-0.5
4位鈴木 叶捕手常葉大学附属菊川高-0.1
5位伊藤 琉偉内野手新潟アルビレックスBC-0.5
育成1位髙橋 翔聖投手鶯歌工商高0
育成2位髙野 颯太内野手三刀屋高0
広島
巡選手位置出身WP
1位常廣 羽也斗投手青山学院大学-1.1
2位高 太一投手大阪商業大学2
3位滝田 一希投手星槎道都大学0.2
4位仲田 侑仁内野手沖縄尚学高0
5位赤塚 健利投手中京学院大学0
育成1位杉田 健投手日本大学国際関係学部0.1
育成2位佐藤 啓介内野手静岡大学-0.3
育成3位杉原 望来投手京都国際高0
中日
巡選手位置出身WP
1位草加 勝投手亜細亜大学-0.1
2位津田 啓史内野手三菱重工East-0.1
3位辻本 倫太郎内野手仙台大学-0.8
4位福田 幸之介投手履正社高0
5位土生 翔太投手茨城アストロプラネッツ-0.4
6位加藤 竜馬投手東邦ガス0
育成1位日渡 騰輝捕手茨城アストロプラネッツ0
育成2位菊田 翔友投手愛媛マンダリンパイレーツ0
育成3位尾田 剛樹外野手栃木ゴールデンブレーブス-0.5
育成4位川上 理偉外野手大分B‐リングス0
ソフトバンク
巡選手位置出身WP
1位前田 悠伍投手大阪桐蔭高2.3
2位岩井 俊介投手名城大学0.3
3位廣瀨 隆太内野手慶應義塾大学0.6
4位村田 賢一投手明治大学-0.2
5位澤柳 亮太郎投手ロキテクノ富山0
6位大山 凌投手東日本国際大学0.1
7位藤田 悠太郎捕手福岡大学附属大濠高0
育成1位大泉 周也外野手福島レッドホープス0
育成2位宮里 優吾投手東京農業大学0
育成3位佐倉 俠史朗内野手九州国際大学付属高0
育成4位中澤 恒貴内野手八戸学院光星高0
育成5位星野 恒太朗投手駒澤大学0
育成6位藤原 大翔投手飯塚高-0.5
育成7位藤田 淳平投手徳島インディゴソックス0
育成8位長水 啓眞投手京都国際高0
日本ハム
巡選手位置出身WP
1位細野 晴希投手東洋大学1.8
2位進藤 勇也捕手上武大学0.5
3位宮崎 一樹外野手山梨学院大学-0.2
4位明瀬 諒介内野手鹿児島城西高0
5位星野 ひので外野手前橋工業高0
育成1位濵田 泰希内野手京都国際高0
育成2位平田 大樹外野手瀬田工業高0
育成3位加藤 大和投手帝京大学可児高0
ロッテ
巡選手位置出身WP
1位上田 希由翔内野手明治大学1
2位大谷 輝龍投手富山GRNサンダーバーズ0
3位木村 優人投手霞ヶ浦高-0.3
4位早坂 響投手幕張総合高-0.5
5位寺地 隆成捕手明徳義塾高2
育成1位武内 涼太投手星稜高0
育成2位松石 信八投手藤蔭高0
育成3位髙野 光海外野手富山GRNサンダーバーズ0
育成4位藤田 和樹外野手延岡学園高0
育成5位富山 紘之進捕手会津北嶺高0
西武
巡選手位置出身WP
1位武内 夏暉投手國學院大學4.1
2位上田 大河投手大阪商業大学-0.5
3位杉山 遙希投手横浜高-0.4
4位成田 晴風投手弘前工業高-0.2
5位宮澤 太成投手徳島インディゴソックス0
6位村田 怜音内野手皇學館大学-0.4
7位糸川 亮太投手ENEOS-0.6
育成1位シンクレア ジョセフ 孝ノ助投手徳島インディゴソックス0
育成2位谷口 朝陽内野手徳島インディゴソックス0
育成3位川下 将勲投手函館大学付属有斗高0
育成4位金子 功児内野手埼玉武蔵ヒートベアーズ0
育成5位木瀬 翔太投手北嵯峨高0
育成6位奥村 光一外野手群馬ダイヤモンドペガサス-0.5
楽天
巡選手位置出身WP
1位古謝 樹投手桐蔭横浜大学0.8
2位坂井 陽翔投手滝川第二高0.2
3位日當 直喜投手東海大学菅生高0.1
4位ワォーターズ 璃海 ジュミル内野手日本ウェルネス沖縄高0
5位松田 啄磨投手大阪産業大学0
6位中島 大輔外野手青山学院大学3.5
7位大内 誠弥投手日本ウェルネス宮城高0.2
8位青野 拓海内野手氷見高0
オリックス
巡選手位置出身WP
1位横山 聖哉内野手上田西高-0.6
2位河内 康介投手聖カタリナ学園高0
3位東松 快征投手享栄高-1.1
4位堀 柊那捕手報徳学園高0
5位高島 泰都投手王子-1
6位古田島 成龍投手日本通運1.2
7位権田 琉成投手TDK-0.5
育成1位寿賀 弘都投手英明高0
育成2位大江 海透投手北九州下関フェニックス0
育成3位宮國 凌空投手東邦高-0.8
育成4位芦田 丈飛投手埼玉武蔵ヒートベアーズ0
育成5位河野 聡太内野手愛媛マンダリンパイレーツ0

WP=当サイト独自の勝利貢献ポイント(積み上げ型・詳細は本文の算出方法参照)。0は一軍出場がない、または貢献が代替水準に届いていないことを示すもので、選手の価値を断じるものではありません。

この年の教訓|2023年ドラフトが教えてくれること(暫定版)

3年時点の答え合わせから見えた3か条
  • 社会人の即戦力は3年で答えが出る: 泉口・古田島・中島(大学)ら即戦力組が先行
  • 競合1位の「順調」はまず一軍定着から: 武内・度会はここまで合格点
  • 高卒組の採点はまだ白紙: 前田悠伍・寺地らの本番は5年目以降

WPの計算式(全開示)

WPはNPB公式サイトの年度別成績のみから、次の式で毎年のスコアを計算し、入団後の全年度分を合計しています。2026年10月に、中継ぎの評価が過大だった旧式を見直しました。

  • 野手: 出塁率×1.8と長打率のリーグ平均との差からwOBA近似の得点価値を出し、9.5点=1勝で換算。代替水準として600打席あたり+2.0勝、守備位置の補正(捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2)を加える
  • 投手: 代替水準の防御率(先発はリーグ+1.00、救援は+0.25)と本人の防御率の差に投球回を掛け、9.5点=1勝で換算。救援は勝負どころの補正を少し加えるが、勝利数・セーブ数・奪三振そのものは使わない
  • 年ごとのスコアはマイナスもあり: 代替水準を下回った年は差し引く(WARと同じ)。極端な値だけ年次−1.5で抑える

※守備・走塁の貢献は含みません(守備位置の補正のみ)。他社のWAR等の転載ではなく、WARの考え方に寄せた当サイトの簡易指標です。目安は、規定投球回でリーグ平均の先発が年2.1、フル出場の平均野手が年2.0。

よくある質問

Q1. WPはWARと同じものですか?

同じではありませんが、考え方は寄せています。WARは守備・走塁まで含む精密な指標で、WPはNPB公式の公開成績だけから「代替水準との差を勝に換算する」というWARの骨格を再現した簡易指標です。精密さより「10年分を同じ物差しで比べられること」を優先しています。

Q2. 3年で答え合わせをするのは早すぎませんか?

その通り、結論を出すには早すぎます。この記事は「定点観測の1回目」という位置づけで、毎年数字を更新しながら順位の変動を楽しむための記事です。とくに高卒組は5年目以降が本番です。

Q3. 中日・阪神が下位なのは指名失敗ということですか?

違います。両球団は高卒・素材型中心の「時間のかかる指名」を選んだだけで、3年時点の数字が小さいのは構成上の必然です。怪我からの復帰組も含め、評価はこれからです。

Q4. WPが0やマイナスの選手は「外れ」ということですか?

違います。0は一軍出場がないこと、マイナスは「一軍で使われたが貢献が代替水準に届いていない」ことを示すだけで、選手の価値を断じるものではありません。この世代はまだ3年目です。

Q5. マイナスのWPがあるのはなぜですか?

WARと同じく、代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベルの選手)を下回る内容で一軍に出た年は、チームにとってマイナスの価値だったと考えるためです。2026年10月の見直しで、それまでの「不調年は0で切る」方式をやめました。

Q6. 史上最多7度の抽選は結局「豊作」だったのですか?

まだ判定できませんが、競合された選手たち(度会・武内・西舘・常廣)が軒並み一軍で投げ、打っているのは好材料です。「抽選の多さ=世代の評価の高さ」が実を結ぶか、5年後の更新をお楽しみに。

Q7. 他の年のドラフトの答え合わせも読めますか?

2015年から2024年まで年別に公開しています。10年分をまとめた総合ランキング記事もあわせてどうぞ(記事末尾のリンクから読めます)。

まとめ|2023年は「くじ7回の年」の序章

2023年ドラフトの3年時点の答え合わせは、勝ち組=巨人(WP9.8)、主役=4位の泉口友汰。史上最多7度の抽選の答えは、まだほんの序章です。

今年のドラフト会議は10月22日。3年後、5年後を想像しながら指名する楽しさを、シミュレーターでどうぞ。

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答え合わせの続きは、ぜひ実際の試合で。ドラフト組の成長を全球団追いかけるなら、全試合網羅のスカパー!プロ野球セットがいちばんの近道です。

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