2018年のドラフト会議は「高校BIG4」の年でした。根尾昂・小園海斗に4球団ずつ、藤原恭大に3球団。高校生野手に指名が殺到した、近年でも屈指のお祭りドラフトです。
あれから8年。この記事では、2018年ドラフトの指名全選手を当サイト独自の「勝利貢献ポイント(WP)」で採点し、12球団の勝ち組を答え合わせします。結果は少し意外で、勝ったのは抽選を「外した」側と、競合に参加しなかった側でした。
- 2018年ドラフトの勝ち組はオリックス(WP33.7)。1位競合に参加せず、2位頓宮・7位中川圭太らで面の勝利
- 最大の当たりは外れ1位の近本光司(WP25.5)。藤原の抽選を外した阪神が引き当てた盗塁王
- 6位指名の戸郷翔征(WP15.6)が巨人のエースに。下位からの大出世も
この記事に登場する選手たちの現在のプレーは、プロ野球全試合を網羅するスカパー!プロ野球セットで観られます。外れ1位や6位指名がスターになる瞬間こそ、ドラフトの醍醐味です。
▶ スカパー!プロ野球セットを公式サイトでチェック2018年ドラフト当日を振り返る|高校BIG4に9球団が殺到
大阪桐蔭の春夏連覇の立役者・根尾昂選手と藤原恭大選手、報徳学園の小園海斗選手。この年の1位入札は高校生野手が主役でした。
- 根尾昂(大阪桐蔭): 4球団競合 → 中日が当選
- 小園海斗(報徳学園): 4球団競合 → 広島が当選
- 藤原恭大(大阪桐蔭): 3球団競合 → ロッテが当選
- 松本航(日本体育大): 西武が単独1位
- 外れ1位: 藤原の抽選を外した阪神は近本光司(大阪ガス)を指名
11球団が競合抽選に絡む中、オリックスは競合を避けて天理の太田椋選手を単独で確保。この「静かな選択」が8年後にどう転んだか。採点方法を確認してから答え合わせです。
採点方法|独自スコア「勝利貢献ポイント(WP)」とは
WP(勝利貢献ポイント)は、当サイトがNPB公式の年度別成績だけから算出している独自指標です。「その選手が入団後、代替水準の選手と比べてどれだけ勝利を上積みしたか」を、公開されているWARの考え方に寄せて勝ち数で表したもの。詳しい計算式は記事後半で開示しています。
- WAR近似: 代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベル)との差を勝に換算。下回った年はマイナスになります
- 守備位置を補正: 600打席あたり捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2。守備・走塁そのものは含みません
- 指名球団に帰属: 移籍しても、NPBでの成績はすべて指名した球団の「発掘価値」として集計
【答え合わせ】2018年ドラフト 12球団WPランキング
| 順位 | 球団 | WP合計 | 主な収穫 |
|---|---|---|---|
| 1位 | オリックス | 33.7 | 頓宮裕真・中川圭太・太田椋 |
| 2位 | 阪神 | 30.8 | 近本光司・湯浅京己 |
| 3位 | 日本ハム | 25.9 | 万波中正・野村佑希・田宮裕涼 |
| 4位 | 楽天 | 25.7 | 辰己涼介・小郷裕哉 |
| 5位 | ロッテ | 23.1 | 藤原恭大・山口航輝・小島和哉 |
| 6位 | 巨人 | 20.5 | 戸郷翔征 |
| 7位 | 広島 | 18.9 | 小園海斗・島内颯太郎 |
| 8位 | ソフトバンク | 15.6 | 甲斐野央・水谷瞬 |
| 9位 | 西武 | 13.5 | 松本航・森脇亮介 |
| 10位 | DeNA | 13.3 | 大貫晋一 |
| 11位 | 中日 | 1.8 | 根尾昂・梅津晃大 |
| 12位 | ヤクルト | 0.5 | 清水昇 |
4球団競合を制した中日と広島が12位と8位。抽選に敗れた阪神が2位、競合に参加しなかったオリックスが1位。「くじ運と成果は別物」を、これほど分かりやすく示した年もありません。
当時の評価 vs 現在|答え合わせで見えた3つのギャップ
① 外れ1位・近本が盗塁王、社会人からの即戦力が的中
藤原恭大選手の抽選を外した阪神が指名したのは、大阪ガスの小柄な外野手・近本光司選手。1年目から安打を量産し、盗塁王を複数回獲得するリードオフマンになりました。WP25.5はこの年の全選手トップ。2017年の村上に続き、2年連続で「外れ1位」が年間最高の当たりです。
② BIG4のその後は、それぞれの道へ
小園海斗選手(WP13.3)は広島の中心打者へ着実に成長中。藤原恭大選手(WP7.3)も怪我と戦いながら主力の座をつかみつつあります。根尾昂選手は野手から投手への転向という困難な挑戦を選びました。数字だけでは測れない挑戦ですが、4球団が惚れた才能の物語はまだ続いています。
③ 6位の戸郷がエースになった
巨人が6位で指名した聖心ウルスラ学園の戸郷翔征選手はWP15.6。ノーヒットノーランも達成し、巨人のエース格として先発ローテーションの軸を担っています。この年の巨人のWP20.5の大半が6位指名から生まれました。
当たり選手をピックアップ|数字で見る2018年組
近本光司(阪神1位・大阪ガス)WP25.5
2018年組の首位。新人年から最多安打争いに加わり、走攻守すべてで阪神の1番に君臨し続けています。社会人出身の外れ1位という入口を考えれば、文句なしの大成功です。
辰己涼介(楽天1位・立命館大)WP16.7
「宇宙一」を自称する守備は球界公認のゴールデングラブ常連。打撃も年々進化し、楽天の外野の顔になりました。個性派ですが数字は極めて堅実です。
戸郷翔征(巨人6位・聖心ウルスラ学園高)WP15.6
宮崎の高校から6位指名→2年目から一軍定着→エースへ。ドラフト下位からの大出世として、この年を代表するサクセスストーリーです。
頓宮裕真(オリックス2位・亜細亜大)WP13.6
捕手登録から一塁へ回り、首位打者を獲得する打撃で開花。7位の中川圭太選手(WP11.7)とともに、オリックスの「競合しないドラフト」の成果を体現しています。
下位・育成の掘り出し物
- 戸郷翔征(巨人6位)WP15.6 — 6位指名からエースへ
- 中川圭太(オリックス7位)WP11.7 — ユーティリティから打線の核に
- 小郷裕哉(楽天7位)WP5.9 — 遅咲きの外野手が主力に成長
- 田宮裕涼(日本ハム6位)WP5.6 — 高卒捕手から正捕手候補に成長
- 水谷瞬(ソフトバンク5位)WP5.2 — 移籍先の日本ハムでブレイク
水谷瞬選手は現役ドラフトで日本ハムに移り、そこで才能が開花した例。WPは指名球団(ソフトバンク)に付く集計ですが、「発掘した球団」と「開花させた球団」が違うのも野球の面白さです。
2018年ドラフト 全指名選手とWP一覧
この年に指名された全選手(育成含む)のWPと出身をまとめました。あなたの推し球団の指名、8年後の答えはどうだったでしょうか。
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 髙橋 優貴 | 投手 | 八戸学院大学 | 2.8 |
| 2位 | 増田 陸 | 内野手 | 明秀学園日立高 | 1.5 |
| 3位 | 直江 大輔 | 投手 | 松商学園高 | 0.1 |
| 4位 | 横川 凱 | 投手 | 大阪桐蔭高 | 1.4 |
| 5位 | 松井 義弥 | 内野手 | 折尾愛真高 | 0 |
| 6位 | 戸郷 翔征 | 投手 | 聖心ウルスラ学園高 | 15.6 |
| 育成1位 | 山下 航汰 | 外野手 | 高崎健康福祉大学高崎高 | -0.1 |
| 育成2位 | 平井 快青 | 投手 | 岐阜第一高 | 0 |
| 育成3位 | 沼田 翔平 | 投手 | 旭川大学高 | -0.8 |
| 育成4位 | 黒田 響生 | 内野手 | 敦賀気比高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 近本 光司 | 外野手 | 大阪ガス | 25.5 |
| 2位 | 小幡 竜平 | 内野手 | 延岡学園高 | 0.2 |
| 3位 | 木浪 聖也 | 内野手 | Honda | 2.5 |
| 4位 | 齋藤 友貴哉 | 投手 | Honda | 0.1 |
| 5位 | 川原 陸 | 投手 | 創成館高 | 0 |
| 6位 | 湯浅 京己 | 投手 | 富山GRNサンダーバーズ | 2.5 |
| 育成1位 | 片山 雄哉 | 捕手 | 福井ミラクルエレファンツ | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 上茶谷 大河 | 投手 | 東洋大学 | 1 |
| 2位 | 伊藤 裕季也 | 内野手 | 立正大学 | 1.9 |
| 3位 | 大貫 晋一 | 投手 | 新日鐵住金鹿島 | 8.6 |
| 4位 | 勝又 温史 | 投手 | 日本大学鶴ヶ丘高 | 1.3 |
| 5位 | 益子 京右 | 捕手 | 青藍泰斗高 | 0 |
| 6位 | 知野 直人 | 内野手 | 新潟アルビレックスBC | 0.1 |
| 育成1位 | 宮城 滝太 | 投手 | 滋賀学園高 | 0.4 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 清水 昇 | 投手 | 國學院大学 | 3 |
| 2位 | 中山 翔太 | 外野手 | 法政大学 | 0.6 |
| 3位 | 市川 悠太 | 投手 | 明徳義塾高 | -1.2 |
| 4位 | 濱田 太貴 | 外野手 | 明豊高 | 0 |
| 5位 | 坂本 光士郎 | 投手 | 新日鐵住金広畑 | -2.6 |
| 6位 | 鈴木 裕太 | 投手 | 日本文理高 | 0 |
| 7位 | 久保 拓眞 | 投手 | 九州共立大学 | -0.3 |
| 8位 | 吉田 大成 | 内野手 | 明治安田生命 | 0.2 |
| 育成1位 | 内山 太嗣 | 捕手 | 栃木ゴールデンブレーブス | 0 |
| 育成2位 | 松本 友 | 内野手 | 福井ミラクルエレファンツ | 0.8 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 小園 海斗 | 内野手 | 報徳学園高 | 13.3 |
| 2位 | 島内 颯太郎 | 投手 | 九州共立大学 | 3.7 |
| 3位 | 林 晃汰 | 内野手 | 智辯学園和歌山高 | 0.7 |
| 4位 | 中神 拓都 | 投手 | 市立岐阜商業高 | 0 |
| 5位 | 田中 法彦 | 投手 | 菰野高 | 0.1 |
| 6位 | 正隨 優弥 | 外野手 | 亜細亜大学 | -0.2 |
| 7位 | 羽月 隆太郎 | 内野手 | 神村学園高 | 0.8 |
| 育成1位 | 大盛 穂 | 外野手 | 静岡産業大学 | 0.5 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 根尾 昂 | 内野手 | 大阪桐蔭高 | -1.6 |
| 2位 | 梅津 晃大 | 投手 | 東洋大学 | 2.6 |
| 3位 | 勝野 昌慶 | 投手 | 三菱重工名古屋 | 1.3 |
| 4位 | 石橋 康太 | 捕手 | 関東第一高 | -0.2 |
| 5位 | 垣越 建伸 | 投手 | 山梨学院高 | 0 |
| 6位 | 滝野 要 | 外野手 | 大阪商業大学 | -0.3 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 甲斐野 央 | 投手 | 東洋大学 | 2.8 |
| 2位 | 杉山 一樹 | 投手 | 三菱重工広島 | 2.6 |
| 3位 | 野村 大樹 | 内野手 | 早稲田実業 | 0.8 |
| 4位 | 板東 湧梧 | 投手 | JR東日本 | 2 |
| 5位 | 水谷 瞬 | 外野手 | 石見智翠館高 | 5.2 |
| 6位 | 泉 圭輔 | 投手 | 金沢星稜大学 | 1.5 |
| 7位 | 奥村 政稔 | 投手 | 三菱日立パワーシステムズ | -0.3 |
| 育成1位 | 渡邉 陸 | 捕手 | 神村学園高 | 1 |
| 育成2位 | 岡本 直也 | 投手 | 東京農業大学北海道オホーツク | 0 |
| 育成3位 | 重田 倫明 | 投手 | 国士舘大学 | 0 |
| 育成4位 | 中村 宜聖 | 外野手 | 西日本短期大学附属高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 吉田 輝星 | 投手 | 金足農業高 | -3 |
| 2位 | 野村 佑希 | 内野手 | 花咲徳栄高 | 9.6 |
| 3位 | 生田目 翼 | 投手 | 日本通運 | -0.3 |
| 4位 | 万波 中正 | 外野手 | 横浜高 | 12.6 |
| 5位 | 柿木 蓮 | 投手 | 大阪桐蔭高 | 0.1 |
| 6位 | 田宮 裕涼 | 捕手 | 成田高 | 5.6 |
| 7位 | 福田 俊 | 投手 | 星槎道都大学 | 1.3 |
| 育成1位 | 海老原 一佳 | 外野手 | 富山GRNサンダーバーズ | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 藤原 恭大 | 外野手 | 大阪桐蔭高 | 7.3 |
| 2位 | 東妻 勇輔 | 投手 | 日本体育大学 | -0.5 |
| 3位 | 小島 和哉 | 投手 | 早稲田大学 | 8.2 |
| 4位 | 山口 航輝 | 投手 | 明桜高 | 8.8 |
| 5位 | 中村 稔弥 | 投手 | 亜細亜大学 | -0.1 |
| 6位 | 古谷 拓郎 | 投手 | 習志野高 | 0 |
| 7位 | 松田 進 | 内野手 | Honda | 0 |
| 8位 | 土居 豪人 | 投手 | 松山聖陵高 | -0.6 |
| 育成1位 | 鎌田 光津希 | 投手 | 徳島インディゴソックス | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 松本 航 | 投手 | 日本体育大学 | 3.8 |
| 2位 | 渡邉 勇太朗 | 投手 | 浦和学院高 | 4.8 |
| 3位 | 山野辺 翔 | 内野手 | 三菱自動車岡崎 | -0.9 |
| 4位 | 粟津 凱士 | 投手 | 東日本国際大学 | -0.1 |
| 5位 | 牧野 翔矢 | 捕手 | 遊学館高 | -0.6 |
| 6位 | 森脇 亮介 | 投手 | セガサミー | 3.4 |
| 7位 | 佐藤 龍世 | 内野手 | 富士大学 | 3.1 |
| 育成1位 | 東野 葵 | 投手 | 日本経済大学 | 0 |
| 育成2位 | 大窪 士夢 | 投手 | 北海高 | 0 |
| 育成3位 | 中熊 大智 | 捕手 | 徳山大学 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 辰己 涼介 | 外野手 | 立命館大学 | 16.7 |
| 2位 | 太田 光 | 捕手 | 大阪商業大学 | 3 |
| 3位 | 引地 秀一郎 | 投手 | 倉敷商業高 | 0 |
| 4位 | 弓削 隼人 | 投手 | SUBARU | -1.3 |
| 5位 | 佐藤 智輝 | 投手 | 山形中央高 | 0 |
| 6位 | 渡邊 佳明 | 内野手 | 明治大学 | 0.7 |
| 7位 | 小郷 裕哉 | 外野手 | 立正大学 | 5.9 |
| 8位 | 鈴木 翔天 | 投手 | 富士大学 | 1 |
| 育成1位 | 清宮 虎多朗 | 投手 | 八千代松陰高 | -0.3 |
| 育成2位 | 則本 佳樹 | 投手 | 山岸ロジスターズ | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 太田 椋 | 内野手 | 天理高 | 9 |
| 2位 | 頓宮 裕真 | 捕手 | 亜細亜大学 | 13.6 |
| 3位 | 荒西 祐大 | 投手 | Honda熊本 | -0.7 |
| 4位 | 富山 凌雅 | 投手 | トヨタ自動車 | -0.1 |
| 5位 | 宜保 翔 | 内野手 | 未来沖縄高 | -0.5 |
| 6位 | 左澤 優 | 投手 | JX-ENEOS | -0.1 |
| 7位 | 中川 圭太 | 内野手 | 東洋大学 | 11.7 |
| 育成1位 | 漆原 大晟 | 投手 | 新潟医療福祉大学 | 0.8 |
WP=当サイト独自の勝利貢献ポイント(積み上げ型・詳細は本文の算出方法参照)。0は一軍出場がない、または貢献が代替水準に届いていないことを示すもので、選手の価値を断じるものではありません。
この年の教訓|2018年ドラフトが教えてくれること
- 2年連続で「外れ1位」が年間MVP: 2017村上に続き2018は近本。抽選負けは終わりではなく始まり
- 高校生野手の評価は10年単位で: BIG4はまだ全員20代。8年時点の数字は途中経過にすぎない
- 競合不参加も立派な戦略: オリックスは単独+下位の積み上げで、お祭りの年を制した
WPの計算式(全開示)
WPはNPB公式サイトの年度別成績のみから、次の式で毎年のスコアを計算し、入団後の全年度分を合計しています。2026年10月に、中継ぎの評価が過大だった旧式を見直しました。
- 野手: 出塁率×1.8と長打率のリーグ平均との差からwOBA近似の得点価値を出し、9.5点=1勝で換算。代替水準として600打席あたり+2.0勝、守備位置の補正(捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2)を加える
- 投手: 代替水準の防御率(先発はリーグ+1.00、救援は+0.25)と本人の防御率の差に投球回を掛け、9.5点=1勝で換算。救援は勝負どころの補正を少し加えるが、勝利数・セーブ数・奪三振そのものは使わない
- 年ごとのスコアはマイナスもあり: 代替水準を下回った年は差し引く(WARと同じ)。極端な値だけ年次−1.5で抑える
※守備・走塁の貢献は含みません(守備位置の補正のみ)。他社のWAR等の転載ではなく、WARの考え方に寄せた当サイトの簡易指標です。目安は、規定投球回でリーグ平均の先発が年2.1、フル出場の平均野手が年2.0。
よくある質問
Q1. WPはWARと同じものですか?
同じではありませんが、考え方は寄せています。WARは守備・走塁まで含む精密な指標で、WPはNPB公式の公開成績だけから「代替水準との差を勝に換算する」というWARの骨格を再現した簡易指標です。近本選手や辰己選手の守備・走塁の価値は数字に含まれていない点はご留意ください(実際の貢献はさらに大きいはずです)。
Q2. 根尾昂の評価はどう見ればいいですか?
根尾選手は野手として出場した後、投手へ転向するという異例のキャリアを歩んでいます。WPのような通算指標には反映されにくい時期が続いていますが、二刀流時代の先を行く挑戦であり、評価はこれからです。
Q3. 水谷瞬のWPはどちらの球団に付いていますか?
指名したソフトバンクに付きます。WPは「最初に見つけて獲得した球団の発掘価値」を測る指標のため、現役ドラフトで移籍した後の日本ハムでの活躍分も、指名球団側に集計しています。
Q4. WPが0やマイナスの選手は「外れ」ということですか?
違います。0は一軍出場がないこと、マイナスは「一軍で使われたが貢献が代替水準に届いていない」ことを示すだけで、選手の価値を断じるものではありません。
Q5. マイナスのWPがあるのはなぜですか?
WARと同じく、代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベルの選手)を下回る内容で一軍に出た年は、チームにとってマイナスの価値だったと考えるためです。2026年10月の見直しで、それまでの「不調年は0で切る」方式をやめました。
Q6. 2018年組の評価は今後変わりますか?
大きく変わる可能性があります。高卒組(小園・藤原・万波・戸郷ら)はまだ20代半ばで、これから全盛期。8年時点の順位はまだ折り返し地点です。
Q7. 他の年のドラフトの答え合わせも読めますか?
2015年から2024年まで年別に公開しています。10年分をまとめた総合ランキング記事もあわせてどうぞ(記事末尾のリンクから読めます)。
まとめ|2018年は「くじ運と成果は別物」を証明した年
2018年ドラフトの答え合わせは、勝ち組=競合不参加のオリックス(WP33.7)、最大の当たり=外れ1位の近本光司(WP25.5)。高校BIG4の熱狂の裏で、冷静な選択をした球団が勝ちました。
今年のドラフト会議は10月22日。お祭りに乗るか、あえて外すか。あなたの戦略をシミュレーターで試してみてください。
答え合わせの続きは、ぜひ実際の試合で。ドラフト組の成長を全球団追いかけるなら、全試合網羅のスカパー!プロ野球セットがいちばんの近道です。


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