2017年のドラフト会議といえば、清宮幸太郎選手に7球団が入札した歴史的な夜。ところが9年経ったいま、この年の主役は別の選手になっています。しかも、清宮選手の抽選を「外した」球団から。
この記事では、2017年ドラフトの指名全選手を当サイト独自の「勝利貢献ポイント(WP)」で採点し、12球団の勝ち組を答え合わせします。結論はもうお分かりですね。外れ1位・村上宗隆の年です。
- 2017年ドラフトの勝ち組はヤクルト(WP71.3)。過去10年の全球団・全年度で2番目に高いスコア
- 最大の当たりは外れ1位の村上宗隆(WP57.4)。清宮の抽選を外した先に三冠王が待っていた
- ソフトバンクは育成指名の周東佑京・大竹耕太郎が支配下組を上回る活躍。育成王国の面目躍如
この記事に登場する選手たちの現在のプレーは、プロ野球全試合を網羅するスカパー!プロ野球セットで観られます。外れ1位や育成出身の選手が主役になる瞬間こそ、ドラフトの醍醐味です。
▶ スカパー!プロ野球セットを公式サイトでチェック2017年ドラフト当日を振り返る|清宮フィーバーの裏で
高校通算111本塁打。早稲田実業の清宮幸太郎選手は、この年のドラフトの全てでした。1位入札には史上最多タイの7球団(ロッテ・ヤクルト・日本ハム・巨人・楽天・阪神・ソフトバンク)が名乗りを上げ、抽選で日本ハムが交渉権を獲得します。
- 清宮幸太郎(早稲田実業): 史上最多タイの7球団競合 → 日本ハムが当選
- 中村奨成(広陵): 2球団競合 → 広島が当選
- 田嶋大樹(JR東日本): 2球団競合 → オリックスが当選
- 東克樹(立命館大): DeNAが単独1位
- 外れ1位: 清宮の抽選を外したヤクルトは村上宗隆(九州学院)を指名
「清宮を外したヤクルトが指名したのは、九州の高校生捕手」——当時この選択に注目した人は、決して多くありませんでした。9年後の答え合わせを始める前に、採点方法を簡単に。
採点方法|独自スコア「勝利貢献ポイント(WP)」とは
WP(勝利貢献ポイント)は、当サイトがNPB公式の年度別成績だけから算出している独自指標です。「その選手が入団後、代替水準の選手と比べてどれだけ勝利を上積みしたか」を、公開されているWARの考え方に寄せて勝ち数で表したもの。詳しい計算式は記事後半で開示しています。
- WAR近似: 代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベル)との差を勝に換算。下回った年はマイナスになります
- 守備位置を補正: 600打席あたり捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2。守備・走塁そのものは含みません
- 指名球団に帰属: 移籍しても、NPBでの成績はすべて指名した球団の「発掘価値」として集計
【答え合わせ】2017年ドラフト 12球団WPランキング
9年後の通信簿です。指名した全選手(育成含む)のWP合計で12球団を並べました。
| 順位 | 球団 | WP合計 | 主な収穫 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ヤクルト | 71.3 | 村上宗隆・塩見泰隆 |
| 2位 | DeNA | 29.8 | 東克樹・山本祐大 |
| 3位 | ソフトバンク | 24.9 | 周東佑京・大竹耕太郎(ともに育成) |
| 4位 | 巨人 | 24.0 | 大城卓三 |
| 5位 | 西武 | 20.7 | 平良海馬 |
| 6位 | ロッテ | 18.7 | 安田尚憲・藤岡裕大 |
| 7位 | 日本ハム | 16.8 | 清宮幸太郎 |
| 8位 | オリックス | 11.0 | 田嶋大樹・東晃平(育成) |
| 9位 | 阪神 | 8.9 | 髙橋遥人 |
| 10位 | 広島 | 4.8 | 中村奨成・ケムナ誠 |
| 11位 | 中日 | 1.1 | 清水達也 |
| 12位 | 楽天 | 0.5 | — |
ヤクルトの71.3は、当サイトが集計した過去10年×12球団=120通りの中で、2020年の阪神(76.2)に次ぐ2番目の数字です。そのほとんどを一人で稼いだのが、外れ1位の18歳でした。
当時の評価 vs 現在|答え合わせで見えた3つのギャップ
① 7球団の清宮より、外れ1位の村上だった
村上宗隆選手のWP57.4は、過去10年の全指名選手で第1位。史上最年少三冠王、シーズン56本塁打——「外れ1位」という言葉の印象を、球史レベルで塗り替えました。
一方の清宮幸太郎選手もWP16.1と、この年の指名全体では上位5人に入る立派な数字です。近年は日本ハムの主力として存在感を増しており、「7球団競合」の物語はまだ終わっていません。
② ソフトバンクの本命は「育成2位と育成4位」にいた
ソフトバンクのWP24.9のうち、大部分を稼いだのは育成指名の2人。育成2位の周東佑京選手(WP9.8)は球界最速の代名詞になり、育成4位の大竹耕太郎選手(WP9.3)は移籍先の阪神で規定投球回級の先発に。支配下1位の吉住晴斗選手は一軍登板が叶いませんでしたが、育成から2人の主力を掘り当てる「ソフトバンク式」がはっきり形になった年です。
③ 4位指名から「球界最強クローザー」が出た
西武が4位で指名した八重山商工の平良海馬選手はWP18.1で、この年の全選手4位。160km級の速球でセットアッパーからクローザー、先発まで担う万能投手に成長しました。石垣島から出てきた18歳が、いまやリーグを代表する存在です。
当たり選手をピックアップ|数字で見る2017年組
村上宗隆(ヤクルト1位・九州学院高)WP57.4
説明不要の、過去10年ドラフト最大の当たり。高卒2年目から本塁打を量産し、22歳で三冠王。捕手として指名され三塁手として大成した点も、ドラフトの奥深さを物語ります。ヤクルトの球団WP71.3の主成分です。
東克樹(DeNA1位・立命館大)WP20.8
この年唯一の単独1位。新人年から2桁勝利を挙げ、怪我を乗り越えて最多勝級の左腕エースに返り咲きました。「競合を避けて確実に獲る」戦略の成功例です。
大城卓三(巨人3位・NTT西日本)WP20.2
社会人出身の打てる捕手として、巨人の扇の要を長く担いました。捕手は身体への負担が大きいポジションだけに、この安定した稼働は貴重。巨人のこの年のWP24.0を支えています。
平良海馬(西武4位・八重山商工高)WP18.1
4位指名からリリーフ登板数の記録を塗り替える鉄腕に。先発転向後も結果を出し、投手としての引き出しの多さは球界屈指です。
下位・育成の掘り出し物
- 周東佑京(ソフトバンク育成2位)WP9.8 — 「とんでもないスピードで」球界最速の男に
- 大竹耕太郎(ソフトバンク育成4位)WP9.3 — 移籍先の阪神で先発ローテ入り
- 山本祐大(DeNA9位)WP7.7 — 滋賀の独立リーグから正捕手争いの主役に
- 宮本丈(ヤクルト6位)WP3.7 — 内外野をこなす代打の切り札に
- 與座海人(西武5位)WP3.7 — 貴重なアンダースローとして一軍に定着
独立リーグ、育成、5位。入口はどうあれ、9年後に一軍の景色を変えた選手たち。とくに山本祐大選手は9位指名の捕手という「最も静かな入口」からのし上がりました。
2017年ドラフト 全指名選手とWP一覧
この年に指名された全選手(育成含む)のWPと出身をまとめました。あなたの推し球団の指名、9年後の答えはどうだったでしょうか。
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 鍬原 拓也 | 投手 | 中央大学 | -2.1 |
| 2位 | 岸田 行倫 | 捕手 | 大阪ガス | 5.6 |
| 3位 | 大城 卓三 | 捕手 | NTT西日本 | 20.2 |
| 4位 | 北村 拓己 | 内野手 | 亜細亜大学 | -0.1 |
| 5位 | 田中 俊太 | 内野手 | 日立製作所 | -0.1 |
| 6位 | 若林 晃弘 | 内野手 | JX-ENEOS | 0.9 |
| 7位 | 村上 海斗 | 外野手 | 奈良学園大学 | 0 |
| 8位 | 湯浅 大 | 内野手 | 健大高崎高 | -0.4 |
| 育成1位 | 比嘉 賢伸 | 内野手 | 盛岡大附属高 | 0 |
| 育成2位 | 山上 信吾 | 投手 | 常磐高 | 0 |
| 育成3位 | 笠井 駿 | 外野手 | 東北福祉大学 | 0 |
| 育成4位 | 田中 優大 | 投手 | 羽黒高 | 0 |
| 育成5位 | 広畑 塁 | 捕手 | 立正大学 | 0 |
| 育成6位 | 小山 翔平 | 捕手 | 関西大学 | 0 |
| 育成7位 | 折下 光輝 | 投手 | 新野高 | 0 |
| 育成8位 | 荒井 颯太 | 外野手 | 関根学園高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 馬場 皐輔 | 投手 | 仙台大学 | 0.5 |
| 2位 | 髙橋 遥人 | 投手 | 亜細亜大学 | 11.3 |
| 3位 | 熊谷 敬宥 | 内野手 | 立教大学 | -1.1 |
| 4位 | 島田 海吏 | 外野手 | 上武大学 | -0.8 |
| 5位 | 谷川 昌希 | 投手 | 九州三菱自動車 | -0.9 |
| 6位 | 牧 丈一郎 | 投手 | 啓新高 | 0 |
| 育成1位 | 石井 将希 | 投手 | 上武大学 | -0.1 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 東 克樹 | 投手 | 立命館大学 | 20.8 |
| 2位 | 神里 和毅 | 外野手 | 日本生命 | 2.6 |
| 3位 | 阪口 皓亮 | 投手 | 北海高 | -1.1 |
| 4位 | 齋藤 俊介 | 投手 | JX-ENEOS | -0.5 |
| 5位 | 櫻井 周斗 | 投手 | 日大三高 | -0.7 |
| 6位 | 寺田 光輝 | 投手 | 石川ミリオンスターズ | 0 |
| 7位 | 宮本 秀明 | 内野手 | パナソニック | -0.3 |
| 8位 | 楠本 泰史 | 内野手 | 東北福祉大学 | 1.2 |
| 9位 | 山本 祐大 | 捕手 | 滋賀ユナイテッドBC | 7.7 |
| 育成1位 | 中川 虎大 | 投手 | 箕島高 | 0.1 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 村上 宗隆 | 捕手 | 九州学院高 | 57.4 |
| 2位 | 大下 佑馬 | 投手 | 三菱重工広島 | -0.3 |
| 3位 | 蔵本 治孝 | 投手 | 岡山商科大学 | -0.8 |
| 4位 | 塩見 泰隆 | 外野手 | JX-ENEOS | 11.3 |
| 5位 | 金久保 優斗 | 投手 | 東海大市原望洋高 | -0.3 |
| 6位 | 宮本 丈 | 内野手 | 奈良学園大学 | 3.7 |
| 7位 | 松本 直樹 | 捕手 | 西濃運輸 | 0.4 |
| 8位 | 沼田 拓巳 | 投手 | 石川ミリオンスターズ | -0.1 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 中村 奨成 | 捕手 | 広陵高 | 3.2 |
| 2位 | 山口 翔 | 投手 | 熊本工業高 | -0.2 |
| 3位 | ケムナ ブラッド 誠 | 投手 | 日本文理大学 | 0 |
| 4位 | 永井 敦士 | 外野手 | 二松學舎大附属高 | 0 |
| 5位 | 遠藤 淳志 | 投手 | 霞ヶ浦高 | 2.5 |
| 6位 | 平岡 敬人 | 投手 | 中部学院大学 | 0 |
| 育成1位 | 岡林 飛翔 | 投手 | 菰野高 | 0 |
| 育成2位 | 藤井 黎來 | 投手 | 大曲工業高 | -0.7 |
| 育成3位 | 佐々木 健 | 投手 | 小笠高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 鈴木 博志 | 投手 | ヤマハ | -1.4 |
| 2位 | 石川 翔 | 投手 | 青藍泰斗高 | 0 |
| 3位 | 髙松 渡 | 内野手 | 滝川二高 | -1 |
| 4位 | 清水 達也 | 投手 | 花咲徳栄高 | 3.7 |
| 5位 | 伊藤 康祐 | 外野手 | 中京大中京高 | -0.9 |
| 6位 | 山本 拓実 | 投手 | 市立西宮高 | 0.7 |
| 育成1位 | 大藏 彰人 | 投手 | 徳島インディゴソックス | 0 |
| 育成2位 | 石田 健人 マルク | 投手 | 龍谷大学 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 吉住 晴斗 | 投手 | 鶴岡東高 | 0 |
| 2位 | 高橋 礼 | 投手 | 専修大学 | 2.2 |
| 3位 | 増田 珠 | 外野手 | 横浜高 | 2.7 |
| 4位 | 椎野 新 | 投手 | 国士舘大学 | 0 |
| 5位 | 田浦 文丸 | 投手 | 秀岳館高 | 0.2 |
| 育成1位 | 尾形 崇斗 | 投手 | 学法石川高 | 0.4 |
| 育成2位 | 周東 佑京 | 内野手 | 東京農業大学北海道オホーツク | 9.8 |
| 育成3位 | 砂川 リチャード | 内野手 | 沖縄尚学高 | 0 |
| 育成4位 | 大竹 耕太郎 | 投手 | 早稲田大学 | 9.3 |
| 育成5位 | 日暮 矢麻人 | 外野手 | 立花学園高 | 0 |
| 育成6位 | 渡邉 雄大 | 投手 | 新潟アルビレックスBC | 0.3 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 清宮 幸太郎 | 内野手 | 早稲田実業 | 16.1 |
| 2位 | 西村 天裕 | 投手 | NTT東日本 | 0.1 |
| 3位 | 田中 瑛斗 | 投手 | 柳ヶ浦高 | 2.1 |
| 4位 | 難波 侑平 | 内野手 | 創志学園高 | 0 |
| 5位 | 北浦 竜次 | 投手 | 白鴎大足利高 | -1.2 |
| 6位 | 鈴木 遼太郎 | 投手 | 東北学院大学 | 0.1 |
| 7位 | 宮台 康平 | 投手 | 東京大学 | -0.4 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 安田 尚憲 | 内野手 | 履正社高 | 9.4 |
| 2位 | 藤岡 裕大 | 内野手 | トヨタ自動車 | 8.7 |
| 3位 | 山本 大貴 | 投手 | 三菱自動車岡崎 | 0.6 |
| 4位 | 菅野 剛士 | 外野手 | 日立製作所 | 1 |
| 5位 | 渡邉 啓太 | 投手 | NTT東日本 | 0.1 |
| 6位 | 永野 将司 | 投手 | Honda | 0 |
| 育成1位 | 和田 康士朗 | 外野手 | 富山GRNサンダーバーズ | 0.2 |
| 育成2位 | 森 遼大朗 | 投手 | 都城商業高 | -1.3 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 齊藤 大将 | 投手 | 明治大学 | -1.5 |
| 2位 | 西川 愛也 | 外野手 | 花咲徳栄高 | 1.4 |
| 3位 | 伊藤 翔 | 投手 | 徳島インディゴソックス | 0.3 |
| 4位 | 平良 海馬 | 投手 | 八重山商工高 | 18.1 |
| 5位 | 與座 海人 | 投手 | 岐阜経済大学 | 3.7 |
| 6位 | 綱島 龍生 | 内野手 | 糸魚川白嶺高 | -0.1 |
| 育成1位 | 高木 渉 | 外野手 | 真颯館高 | -1.2 |
| 育成2位 | 齊藤 誠人 | 捕手 | 北海道教育大学岩見沢校 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 近藤 弘樹 | 投手 | 岡山商科大学 | -0.8 |
| 2位 | 岩見 雅紀 | 外野手 | 慶應義塾大学 | -0.7 |
| 3位 | 山﨑 剛 | 内野手 | 國學院大学 | 1.9 |
| 4位 | 渡邉 佑樹 | 投手 | 横浜商科大学 | 0.2 |
| 5位 | 田中 燿飛 | 外野手 | 兵庫ブルーサンダーズ | 0 |
| 6位 | 西巻 賢二 | 内野手 | 仙台育英高 | -0.2 |
| 7位 | 寺岡 寛治 | 投手 | 石川ミリオンスターズ | 0.1 |
| 育成1位 | 井手 亮太郎 | 投手 | 九州産業大学 | 0 |
| 育成2位 | 松本 京志郎 | 内野手 | 光南高 | 0 |
| 育成3位 | 中村 和希 | 外野手 | 天理大学 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 田嶋 大樹 | 投手 | JR東日本 | 7.7 |
| 2位 | 鈴木 康平 | 投手 | 日立製作所 | -1 |
| 3位 | 福田 周平 | 内野手 | NTT東日本 | 7.3 |
| 4位 | 本田 仁海 | 投手 | 星槎国際湘南高 | -1.5 |
| 5位 | 西村 凌 | 捕手 | SUBARU | -0.4 |
| 6位 | 西浦 颯大 | 外野手 | 明徳義塾高 | -1.9 |
| 7位 | 廣澤 伸哉 | 内野手 | 大分商業高 | -0.3 |
| 8位 | 山足 達也 | 内野手 | Honda鈴鹿 | -1.2 |
| 育成1位 | 稲富 宏樹 | 捕手 | 三田松聖高 | 0 |
| 育成2位 | 東 晃平 | 投手 | 神戸弘陵高 | 2.3 |
| 育成3位 | 比屋根 彰人 | 内野手 | 飛龍高 | 0 |
| 育成4位 | 木須 デソウザ フェリペ | 捕手 | 御殿場西高 | 0 |
WP=当サイト独自の勝利貢献ポイント(積み上げ型・詳細は本文の算出方法参照)。0は一軍出場がない、または貢献が代替水準に届いていないことを示すもので、選手の価値を断じるものではありません。
この年の教訓|2017年ドラフトが教えてくれること
- 外れ1位は「負け」ではない: 抽選に外れた瞬間、ヤクルトのスカウトは球史級の代案を持っていた
- 育成指名は本物の戦力供給源: 周東・大竹の2人だけで多くの球団の上位指名を上回った
- 7球団競合は期待値の最高値であって保証ではない: それでも清宮は着実に応えつつある
WPの計算式(全開示)
WPはNPB公式サイトの年度別成績のみから、次の式で毎年のスコアを計算し、入団後の全年度分を合計しています。2026年10月に、中継ぎの評価が過大だった旧式を見直しました。
- 野手: 出塁率×1.8と長打率のリーグ平均との差からwOBA近似の得点価値を出し、9.5点=1勝で換算。代替水準として600打席あたり+2.0勝、守備位置の補正(捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2)を加える
- 投手: 代替水準の防御率(先発はリーグ+1.00、救援は+0.25)と本人の防御率の差に投球回を掛け、9.5点=1勝で換算。救援は勝負どころの補正を少し加えるが、勝利数・セーブ数・奪三振そのものは使わない
- 年ごとのスコアはマイナスもあり: 代替水準を下回った年は差し引く(WARと同じ)。極端な値だけ年次−1.5で抑える
※守備・走塁の貢献は含みません(守備位置の補正のみ)。他社のWAR等の転載ではなく、WARの考え方に寄せた当サイトの簡易指標です。目安は、規定投球回でリーグ平均の先発が年2.1、フル出場の平均野手が年2.0。
よくある質問
Q1. WPはWARと同じものですか?
同じではありませんが、考え方は寄せています。WARは守備・走塁まで含む精密な指標で、WPはNPB公式の公開成績だけから「代替水準との差を勝に換算する」というWARの骨格を再現した簡易指標です。精密さより「10年分を同じ物差しで比べられること」を優先しています。
Q2. 村上宗隆の57.4はどれくらいすごい数字ですか?
当サイトが集計した2015〜2024年の全指名選手(1,000人超)の中で第1位です。2位の吉田正尚(41.0)に16ポイント以上の差をつけており、高卒2年目からの積み上げがいかに規格外だったかがわかります。
Q3. 大竹耕太郎は阪神で活躍しましたが、WPはどちらの球団に?
指名したソフトバンクに付きます。WPは「最初に見つけて獲得した球団の発掘価値」を測る指標のため、移籍後の成績も指名球団に集計しています。
Q4. WPが0やマイナスの選手は「外れ」ということですか?
違います。0は一軍出場がないこと、マイナスは「一軍で使われたが貢献が代替水準に届いていない」ことを示すだけで、選手の価値を断じるものではありません。プロの世界の厳しさを示す数字であって、挑戦の価値を否定するものではないです。
Q5. マイナスのWPがあるのはなぜですか?
WARと同じく、代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベルの選手)を下回る内容で一軍に出た年は、チームにとってマイナスの価値だったと考えるためです。2026年10月の見直しで、それまでの「不調年は0で切る」方式をやめました。
Q6. 2017年組の評価は今後変わりますか?
変わります。村上選手のメジャー挑戦の動向、清宮選手のさらなる飛躍、20代後半に入った選手たちの円熟期と、まだ動く要素が多い世代です。WPは毎年更新します。
Q7. 他の年のドラフトの答え合わせも読めますか?
2015年から2024年まで年別に公開しています。10年分をまとめた総合ランキング記事もあわせてどうぞ(記事末尾のリンクから読めます)。
まとめ|2017年は「外れ1位」が球史を作った年
2017年ドラフトの答え合わせは、勝ち組=ヤクルト(WP71.3=10年間で2番目の高さ)、最大の当たり=外れ1位の村上宗隆(WP57.4=全選手1位)。7球団が清宮に殺到した夜、本当の主役は外れくじの先にいました。
今年のドラフト会議は10月22日。抽選を外したときこそ、スカウトの真価が問われます。あなたなら外れ1位で誰を指名しますか? シミュレーターで試してみてください。
答え合わせの続きは、ぜひ実際の試合で。ドラフト組の成長を全球団追いかけるなら、全試合網羅のスカパー!プロ野球セットがいちばんの近道です。


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