2020年のドラフト会議、覚えていますか。佐藤輝明選手と早川隆久選手に4球団ずつが殺到した、あの熱い夜です。あれから6年。当時の期待は、どこまで現実になったのでしょうか。
この記事では、2020年ドラフトで指名された全選手のその後を、当サイト独自の「勝利貢献ポイント(WP)」で採点し、12球団の勝ち組を答え合わせします。結論から言うと、この年はある球団の「一人勝ち」でした。
- 2020年ドラフトの勝ち組は阪神(WP76.2)。2位DeNA(31.6)に2倍以上の差をつける圧勝
- 最大の当たりは2位指名の牧秀悟(WP32.0)。4球団競合の佐藤輝明(31.8)をわずかに上回る
- 阪神は1位佐藤輝だけでなく2位伊藤将司・5位村上頌樹・6位中野拓夢・8位石井大智まで当たった歴史的な指名
この記事に登場する選手たちの現在のプレーは、プロ野球全試合を網羅するスカパー!プロ野球セットで観られます。育成上がりの選手が一軍で躍動する瞬間こそ、ドラフトの醍醐味です。
▶ スカパー!プロ野球セットを公式サイトでチェック2020年ドラフト当日を振り返る|佐藤輝と早川に4球団ずつ
まずは当時の空気を思い出しましょう。2020年ドラフトの主役は、近畿大の佐藤輝明選手と早稲田大の早川隆久選手。この2人に4球団ずつが入札する、二枚看板の年でした。
- 佐藤輝明(近畿大): 4球団競合 → 阪神が当選
- 早川隆久(早稲田大): 4球団競合 → 楽天が当選
- 単独1位: 栗林良吏(広島)・伊藤大海(日本ハム)・髙橋宏斗(中日)・井上朋也(ソフトバンク)・平内龍太(巨人)など
抽選のくじを引き当てた阪神と楽天に注目が集まる一方、「競合を避けて単独指名」を選んだ球団も多い年でした。この判断が6年後にどう出たのか。答え合わせの前に、採点方法を簡単に説明しますね。
採点方法|独自スコア「勝利貢献ポイント(WP)」とは
WP(勝利貢献ポイント)は、当サイトがNPB公式の年度別成績だけから算出している独自指標です。ざっくり言うと「その選手が入団後、代替水準の選手と比べてどれだけ勝利を上積みしたか」を、公開されているWARの考え方に寄せて勝ち数で表したもの。詳しい計算式は記事後半で開示しています。
- WAR近似: 代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベル)との差を勝に換算。下回った年はマイナスになります
- 守備位置を補正: 600打席あたり捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2。守備・走塁そのものは含みません
- 指名球団に帰属: 移籍やメジャー挑戦をしても、NPBでの成績はすべて指名した球団の「発掘価値」として集計
【答え合わせ】2020年ドラフト 12球団WPランキング
それでは6年後の通信簿です。指名した全選手(育成含む)のWP合計で12球団を並べました。
| 順位 | 球団 | WP合計 | 主な収穫 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 阪神 | 76.2 | 佐藤輝明・伊藤将司・村上頌樹・中野拓夢・石井大智 |
| 2位 | DeNA | 31.6 | 牧秀悟 |
| 3位 | 日本ハム | 15.6 | 伊藤大海 |
| 4位 | 中日 | 13.7 | 髙橋宏斗 |
| 5位 | 広島 | 13.2 | 栗林良吏・森浦大輔 |
| 6位 | 巨人 | 12.4 | 山崎伊織 |
| 7位 | 楽天 | 11.4 | 早川隆久 |
| 8位 | ヤクルト | 11.0 | 内山壮真 |
| 9位 | オリックス | 7.1 | 山下舜平大・阿部翔太 |
| 10位 | 西武 | 6.0 | 水上由伸(育成) |
| 11位 | ロッテ | 4.4 | 鈴木昭汰・中森俊介 |
| 12位 | ソフトバンク | −1.6 | — |
阪神の76.2は、2位から12位までの11球団の合計(124.8)の6割に相当します。しかも過去10年の全球団・全年度で最高の数字。まさに歴史的な当たり年でした。
当時の評価 vs 現在|答え合わせで見えた3つのギャップ
① 4球団競合の「二枚看板」は明暗が分かれた
佐藤輝明選手はWP31.8。新人年から長打を量産し、いまや阪神の顔です。当時の熱狂に、成績で応えた形ですね。
一方、同じ4球団競合だった早川隆久選手は、ここまで期待どおりの数字とは言えません。ただしこれは「外れ」という話ではなく、投手のキャリアは波があるもの。ローテーションを担った年もあり、まだ6年目です。評価が定まるのはこれからでしょう。
② この年の最大の当たりは「2位指名」だった
全指名選手でWPトップに立ったのは、1位指名の誰でもなく、DeNAが2位で指名した牧秀悟選手(WP32.0)でした。入団から打ちまくり、早々に球界を代表する二塁手に。「ドラフトの正解は1巡目だけでは決まらない」を体現する存在です。
③ 「競合回避の単独指名」は投手で堅実に的中
競合を避けて単独指名を選んだ球団のうち、日本ハムの伊藤大海選手(WP14.9)は先発の柱として球団首位、中日の髙橋宏斗選手(WP13.8)もエース格に成長しました。広島の栗林良吏選手(WP9.4)は新人年からクローザーに定着しています。抽選のドラマはありませんでしたが、スカウトの眼は確かだったと言えます。
当たり選手をピックアップ|数字で見る2020年組
牧秀悟(DeNA2位・中央大)WP32.0
2020年組の首位。1年目からフルシーズン級の働きを続け、打点を稼ぎ続ける勝負強さはリーグ屈指です。ドラフト当日、1巡目で名前が呼ばれなかった悔しさをバネにした、と語られることも多い選手。DeNAのこの年のWP31.6のほとんどを一人で担っています。
佐藤輝明(阪神1位・近畿大)WP31.8
4球団競合の期待に違わぬ長距離砲に成長。今シーズンも本塁打を量産し、阪神の中軸として優勝争いを牽引しています。競合の目玉がそのままスターになった、近年では貴重な成功例です。
村上頌樹(阪神5位・東洋大)WP14.2
5位指名から最優秀防御率級の先発に化けた、この年最大の「掘り出し物」。阪神はほかにも2位伊藤将司(WP10.3)、6位中野拓夢(WP12.5)、8位石井大智(WP6.2)と、下位まで主力級を並べました。1位の当たりに加えて中位・下位も当てる。これが「勝ち組ドラフト」の正体です。
内山壮真(ヤクルト3位・星稜高)WP7.6
高卒捕手ながら早くから一軍に定着。捕手は育成に時間がかかるポジションだけに、6年でこの数字は上々です。ヤクルトのこの年の指名を支えています。
下位・育成の掘り出し物
- 村上頌樹(阪神5位)WP14.2 — 沢村賞級シーズンも経験した右腕
- 中野拓夢(阪神6位)WP12.5 — 社会人から二遊間のレギュラーに即定着
- 石井大智(阪神8位)WP6.2 — 独立リーグ(高知)からブルペンの柱へ
- 秋広優人(巨人5位)WP2.5 — 2メートル級の長身スラッガーとして一軍を経験
- 水上由伸(西武育成5位)WP2.1 — 育成指名から新人王級の活躍を見せたシーズンも
阪神の下位指名の的中率は見ての通りですが、西武・水上選手のように育成指名からリリーフの主力へ駆け上がった例もあります。ドラフトの面白さは、こういう「6年後の逆転」にこそありますね。
2020年ドラフト 全指名選手とWP一覧
この年に指名された全選手(育成含む)のWPと出身をまとめました。あなたの推し球団の指名、6年後の答えはどうだったでしょうか。
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 平内 龍太 | 投手 | 亜細亜大学 | -0.9 |
| 2位 | 山崎 伊織 | 投手 | 東海大学 | 9.1 |
| 3位 | 中山 礼都 | 内野手 | 中京大学附属中京高 | 1.2 |
| 4位 | 伊藤 優輔 | 投手 | 三菱パワー | 1.2 |
| 5位 | 秋広 優人 | 内野手 | 二松学舎大学附属高 | 2.5 |
| 6位 | 山本 一輝 | 投手 | 中京大学 | 0.1 |
| 7位 | 萩原 哲 | 捕手 | 創価大学 | 0 |
| 育成1位 | 岡本 大翔 | 内野手 | 米子東高 | 0 |
| 育成2位 | 喜多 隆介 | 捕手 | 京都先端科学大学 | -0.1 |
| 育成3位 | 笠島 尚樹 | 投手 | 敦賀気比高 | 0 |
| 育成4位 | 木下 幹也 | 投手 | 横浜高 | 0 |
| 育成5位 | 前田 研輝 | 捕手 | 駒澤大学 | 0 |
| 育成6位 | 坂本 勇人 | 捕手 | 唐津商業高 | 0 |
| 育成7位 | 戸田 懐生 | 投手 | 徳島インディゴソックス | -0.7 |
| 育成8位 | 阿部 剣友 | 投手 | 札幌大谷高 | 0 |
| 育成9位 | 奈良木 陸 | 投手 | 筑波大学 | 0 |
| 育成10位 | 山﨑 友輔 | 投手 | 福山大学 | 0 |
| 育成11位 | 保科 広一 | 外野手 | 創価大学 | 0 |
| 育成12位 | 加藤 廉 | 内野手 | 東海大学海洋学部 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 佐藤 輝明 | 内野手 | 近畿大学 | 31.8 |
| 2位 | 伊藤 将司 | 投手 | JR東日本 | 10.3 |
| 3位 | 佐藤 蓮 | 投手 | 上武大学 | 0 |
| 4位 | 榮枝 裕貴 | 捕手 | 立命館大学 | 0 |
| 5位 | 村上 頌樹 | 投手 | 東洋大学 | 14.2 |
| 6位 | 中野 拓夢 | 内野手 | 三菱自動車岡崎 | 12.5 |
| 7位 | 髙寺 望夢 | 内野手 | 上田西高 | 0.9 |
| 8位 | 石井 大智 | 投手 | 高知ファイティングドッグス | 6.2 |
| 育成1位 | 岩田 将貴 | 投手 | 九州産業大学 | 0.3 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 入江 大生 | 投手 | 明治大学 | -0.9 |
| 2位 | 牧 秀悟 | 内野手 | 中央大学 | 32 |
| 3位 | 松本 隆之介 | 投手 | 横浜高 | 0 |
| 4位 | 小深田 大地 | 内野手 | 履正社高 | 0 |
| 5位 | 池谷 蒼大 | 投手 | ヤマハ | 0.3 |
| 6位 | 髙田 琢登 | 投手 | 静岡商業高 | 0 |
| 育成1位 | 石川 達也 | 投手 | 法政大学 | 0.2 |
| 育成2位 | 加藤 大 | 投手 | 横浜隼人高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 木澤 尚文 | 投手 | 慶應義塾大学 | 1.2 |
| 2位 | 山野 太一 | 投手 | 東北福祉大学 | 1.5 |
| 3位 | 内山 壮真 | 捕手 | 星稜高 | 7.6 |
| 4位 | 元山 飛優 | 内野手 | 東北福祉大学 | -0.7 |
| 5位 | 並木 秀尊 | 外野手 | 獨協大学 | 0.4 |
| 6位 | 嘉手苅 浩太 | 投手 | 日本航空石川高 | 0 |
| 育成1位 | 下 慎之介 | 投手 | 高崎健康福祉大学高崎高 | 0 |
| 育成2位 | 赤羽 由紘 | 内野手 | 信濃グランセローズ | 1 |
| 育成3位 | 松井 聖 | 捕手 | 信濃グランセローズ | 0 |
| 育成4位 | 丸山 翔大 | 投手 | 西日本工業大学 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 栗林 良吏 | 投手 | トヨタ自動車 | 9.4 |
| 2位 | 森浦 大輔 | 投手 | 天理大学 | 3.6 |
| 3位 | 大道 温貴 | 投手 | 八戸学院大学 | -1.1 |
| 4位 | 小林 樹斗 | 投手 | 智辯学園和歌山高 | -0.4 |
| 5位 | 行木 俊 | 投手 | 徳島インディゴソックス | 0 |
| 6位 | 矢野 雅哉 | 内野手 | 亜細亜大学 | 1.4 |
| 育成1位 | 二俣 翔一 | 捕手 | 磐田東高 | 0.3 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 髙橋 宏斗 | 投手 | 中京大学附属中京高 | 13.8 |
| 2位 | 森 博人 | 投手 | 日本体育大学 | 0.8 |
| 3位 | 土田 龍空 | 内野手 | 近江高 | -0.3 |
| 4位 | 福島 章太 | 投手 | 倉敷工業高 | -0.4 |
| 5位 | 加藤 翼 | 投手 | 帝京大学可児高 | 0 |
| 6位 | 三好 大倫 | 外野手 | JFE西日本 | -0.1 |
| 育成1位 | 近藤 廉 | 投手 | 札幌学院大学 | -0.8 |
| 育成2位 | 上田 洸太朗 | 投手 | 享栄高 | 0.4 |
| 育成3位 | 松木平 優太 | 投手 | 精華高 | 0.3 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 井上 朋也 | 内野手 | 花咲徳栄高 | -0.2 |
| 2位 | 笹川 吉康 | 外野手 | 横浜商業高 | -0.3 |
| 3位 | 牧原 巧汰 | 捕手 | 日本大学藤沢高 | 0 |
| 4位 | 川原田 純平 | 内野手 | 青森山田高 | 0 |
| 5位 | 田上 奏大 | 投手 | 履正社高 | 0.2 |
| 育成1位 | 佐藤 宏樹 | 投手 | 慶應義塾大学 | 0 |
| 育成2位 | 中道 佑哉 | 投手 | 八戸学院大学 | 0 |
| 育成3位 | 桑原 秀侍 | 投手 | 神村学園高 | 0 |
| 育成4位 | 早 真之介 | 外野手 | 京都国際高 | 0 |
| 育成5位 | 緒方 理貢 | 内野手 | 駒澤大学 | -0.2 |
| 育成6位 | 居谷 匠真 | 捕手 | 明豊高 | 0 |
| 育成7位 | 大城 真乃 | 投手 | 宜野座高 | 0 |
| 育成8位 | 中村 亮太 | 投手 | 東京農業大学北海道オホーツク | -1.1 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 伊藤 大海 | 投手 | 苫小牧駒澤大学 | 14.9 |
| 2位 | 五十幡 亮汰 | 外野手 | 中央大学 | -1.2 |
| 3位 | 古川 裕大 | 捕手 | 上武大学 | 0 |
| 4位 | 細川 凌平 | 内野手 | 智辯学園和歌山高 | 0 |
| 5位 | 根本 悠楓 | 投手 | 苫小牧中央高 | 1 |
| 6位 | 今川 優馬 | 外野手 | JFE東日本 | 0.9 |
| 育成1位 | 松本 遼大 | 投手 | 花巻東高 | 0 |
| 育成2位 | 齊藤 伸治 | 投手 | 東京情報大学 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 鈴木 昭汰 | 投手 | 法政大学 | 2 |
| 2位 | 中森 俊介 | 投手 | 明石商業高 | 2.2 |
| 3位 | 小川 龍成 | 内野手 | 國學院大学 | 1.6 |
| 4位 | 河村 説人 | 投手 | 星槎道都大学 | 0.4 |
| 5位 | 西川 僚祐 | 外野手 | 東海大学付属相模高 | 0 |
| 育成1位 | 谷川 唯人 | 捕手 | 立正大学淞南高 | 0 |
| 育成2位 | 小沼 健太 | 投手 | 茨城アストロプラネッツ | -1.2 |
| 育成3位 | 山本 大斗 | 外野手 | 開星高 | -0.4 |
| 育成4位 | 佐藤 奨真 | 投手 | 専修大学 | -0.2 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 渡部 健人 | 内野手 | 桐蔭横浜大学 | -0.2 |
| 2位 | 佐々木 健 | 投手 | NTT東日本 | 0 |
| 3位 | 山村 崇嘉 | 内野手 | 東海大学付属相模高 | 0.8 |
| 4位 | 若林 楽人 | 外野手 | 駒澤大学 | 0.4 |
| 5位 | 大曲 錬 | 投手 | 福岡大学準硬式野球部 | -0.2 |
| 6位 | タイシンガーブランドン大河 | 内野手 | 東京農業大学北海道オホーツク | 0.2 |
| 7位 | 仲三河 優太 | 外野手 | 大阪桐蔭高 | 0 |
| 育成1位 | 赤上 優人 | 投手 | 東北公益文科大学 | 0 |
| 育成2位 | 長谷川 信哉 | 外野手 | 敦賀気比高 | 2 |
| 育成3位 | 宮本 ジョセフ 拳 | 外野手 | 名古屋学院大学 | 0 |
| 育成4位 | 豆田 泰志 | 投手 | 浦和実業学園高 | 0.9 |
| 育成5位 | 水上 由伸 | 投手 | 四国学院大学 | 2.1 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 早川 隆久 | 投手 | 早稲田大学 | 7.3 |
| 2位 | 高田 孝一 | 投手 | 法政大学 | -0.3 |
| 3位 | 藤井 聖 | 投手 | ENEOS | 4 |
| 4位 | 内間 拓馬 | 投手 | 亜細亜大学 | -0.2 |
| 5位 | 入江 大樹 | 内野手 | 仙台育英学園高 | 0 |
| 6位 | 内 星龍 | 投手 | 履正社高 | 0.6 |
| 育成1位 | 石田 駿 | 投手 | 栃木ゴールデンブレーブス | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 山下 舜平大 | 投手 | 福岡大学附属大濠高 | 4 |
| 2位 | 元 謙太 | 外野手 | 中京高 | -0.1 |
| 3位 | 来田 涼斗 | 外野手 | 明石商業高 | 1.2 |
| 4位 | 中川 颯 | 投手 | 立教大学 | -0.8 |
| 5位 | 中川 拓真 | 捕手 | 豊橋中央高 | 0 |
| 6位 | 阿部 翔太 | 投手 | 日本生命 | 1.8 |
| 育成1位 | 川瀬 堅斗 | 投手 | 大分商業高 | -0.7 |
| 育成2位 | 辻垣 高良 | 投手 | 学校法人松韻学園福島高 | 0 |
| 育成3位 | 宇田川 優希 | 投手 | 仙台大学 | 2 |
| 育成4位 | 釣 寿生 | 捕手 | 京都国際高 | 0 |
| 育成5位 | 佐野 如一 | 外野手 | 仙台大学 | -0.3 |
| 育成6位 | 古長 拓 | 内野手 | 福島レッドホープス | 0 |
WP=当サイト独自の勝利貢献ポイント(積み上げ型・詳細は本文の算出方法参照)。0は一軍出場がない、または貢献が代替水準に届いていないことを示すもので、選手の価値を断じるものではありません。
この年の教訓|2020年ドラフトが教えてくれること
- ドラフトは「面」で勝つ: 阪神の圧勝は1位の当たりではなく、2位〜8位の的中率で生まれた
- 2位には主役級が残っている: この年のWP首位は2位指名の牧。抽選負け組にもチャンスは十分
- 単独指名は恥ではない: 栗林・髙橋宏・伊藤大海と、競合回避組の投手はそろって主力に
この年の指名がふるわなかった球団についても、6年はまだ途中経過です。高校生指名の多かった球団ほど評価が固まるのは遅くなりますし、一軍出場が「まだ」の選手が今年ブレイクする可能性はいつでもあります。
WPの計算式(全開示)
WPはNPB公式サイトの年度別成績のみから、次の式で毎年のスコアを計算し、入団後の全年度分を合計しています。2026年10月に、中継ぎの評価が過大だった旧式を見直しました。
- 野手: 出塁率×1.8と長打率のリーグ平均との差からwOBA近似の得点価値を出し、9.5点=1勝で換算。代替水準として600打席あたり+2.0勝、守備位置の補正(捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2)を加える
- 投手: 代替水準の防御率(先発はリーグ+1.00、救援は+0.25)と本人の防御率の差に投球回を掛け、9.5点=1勝で換算。救援は勝負どころの補正を少し加えるが、勝利数・セーブ数・奪三振そのものは使わない
- 年ごとのスコアはマイナスもあり: 代替水準を下回った年は差し引く(WARと同じ)。極端な値だけ年次−1.5で抑える
※守備・走塁の貢献は含みません(守備位置の補正のみ)。他社のWAR等の転載ではなく、WARの考え方に寄せた当サイトの簡易指標です。目安は、規定投球回でリーグ平均の先発が年2.1、フル出場の平均野手が年2.0。
よくある質問
Q1. WPはWARと同じものですか?
同じではありませんが、考え方は寄せています。WARは守備・走塁まで含む精密な指標で、WPはNPB公式の公開成績だけから「代替水準との差を勝に換算する」というWARの骨格を再現した簡易指標です。精密さより「10年分を同じ物差しで比べられること」を優先しています。
Q2. マイナスのWPがあるのはなぜですか?
WARと同じく、代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベルの選手)を下回る内容で一軍に出た年は、チームにとってマイナスの価値だったと考えるためです。2026年10月の見直しで、それまでの「不調年は0で切る」方式をやめました。
Q3. WPが0やマイナスの選手は「外れ」ということですか?
違います。0は一軍出場がないこと、マイナスは「一軍で使われたが貢献が代替水準に届いていない」ことを示すだけで、選手の価値を断じるものではありません。とくに高校生指名は一軍到達まで時間がかかるのが普通で、これからの選手がたくさんいます。
Q4. 移籍した選手のWPはどちらの球団に付きますか?
指名した球団に付きます。トレードやFA、メジャー挑戦後のNPB復帰分も含めて「最初に見つけて獲得した球団の発掘価値」として集計しています。
Q5. 佐藤輝明と牧秀悟、結局どちらが「当たり」だったのですか?
WPでは牧32.0、佐藤輝31.8の大接戦です。1位競合の期待に応えた佐藤輝、2位から球界を代表する打者になった牧。どちらも文句なしの大当たりで、優劣というより「取り方の違い」を楽しむのがこの年の醍醐味です。
Q6. 2020年組の評価は今後変わりますか?
変わります。まだ入団6年目で、高卒組はこれから全盛期を迎える年齢です。当サイトのWPは毎年更新するので、順位の入れ替わりもお楽しみに。
Q7. 他の年のドラフトの答え合わせも読めますか?
2015年から2024年まで年別に公開しています。10年分をまとめた総合ランキング記事もあわせてどうぞ(記事末尾のリンクから読めます)。
まとめ|2020年は「阪神の面の勝利」と「2位の牧」の年
2020年ドラフトの答え合わせは、勝ち組=阪神(WP76.2)、最大の当たり=牧秀悟(WP32.0)という結果になりました。4球団競合の熱狂も、単独指名の静かな確信も、6年経つとこうして数字になります。
今年のドラフト会議は10月22日。次の「6年後の答え合わせ」の主役は誰になるのでしょうか。当サイトのドラフトシミュレーターで、あなた自身のスカウト眼を試してみてください。
そして答え合わせの続きは、ぜひ実際の試合で。ドラフト組の成長を全球団追いかけるなら、全試合網羅のスカパー!プロ野球セットがいちばんの近道です。


コメント