2024年のドラフト会議は、大学No.1遊撃手・宗山塁選手に5球団が入札した年。金丸夢斗選手にも4球団が集まり、大学生の当たり年と呼ばれました。
入団からまだ2年。この記事では、2024年ドラフトの指名全選手を当サイト独自の「勝利貢献ポイント(WP)」で採点し、「超・途中経過」の答え合わせをします。結論を出す記事ではなく、これから10年見届けるための起点となる記事です。
- 現時点の首位は中日(WP7.2)。4球団競合の金丸夢斗と4位の石伊雄太が、1年目から稼働
- 選手別トップは2球団競合の西川史礁(WP5.5)。5球団の宗山塁も遊撃レギュラーとして順調
- 2年時点の数字は「初速」の記録。この表が5年後どう変わるかを楽しむのが本記事の趣旨
この記事に登場する選手たちの現在のプレーは、プロ野球全試合を網羅するスカパー!プロ野球セットで観られます。ルーキーの初々しさが残る今こそ、10年後に自慢できる「最初から見てた」が作れます。
▶ スカパー!プロ野球セットを公式サイトでチェック2024年ドラフト当日を振り返る|宗山に5球団
- 宗山塁(明治大): 5球団競合 → 楽天が当選
- 金丸夢斗(関西大): 4球団競合 → 中日が当選
- 西川史礁(青山学院大): 2球団競合 → ロッテが当選
- 中村優斗(愛知工業大): ヤクルトが唯一の単独1位
採点方法|独自スコア「勝利貢献ポイント(WP)」とは
WP(勝利貢献ポイント)は、当サイトがNPB公式の年度別成績だけから算出している独自指標です。「その選手が入団後、代替水準の選手と比べてどれだけ勝利を上積みしたか」を、公開されているWARの考え方に寄せて勝ち数で表したもの。詳しい計算式は記事後半で開示しています。
- WAR近似: 代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベル)との差を勝に換算。下回った年はマイナスになります
- 守備位置を補正: 600打席あたり捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2。守備・走塁そのものは含みません
- 指名球団に帰属: 移籍しても、NPBでの成績はすべて指名した球団の「発掘価値」として集計
【答え合わせ】2024年ドラフト 12球団WPランキング(2年時点)
| 順位 | 球団 | WP合計 | 主な収穫 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 中日 | 7.2 | 金丸夢斗・石伊雄太 |
| 2位 | 阪神 | 4.7 | 伊原陵人・工藤泰成(育成) |
| 3位 | ロッテ | 4.3 | 西川史礁 |
| 4位 | 西武 | 3.5 | 渡部聖弥・篠原響 |
| 5位 | 巨人 | 2.3 | 浦田俊輔 |
| 6位 | ヤクルト | 1.3 | 荘司宏太 |
| 7位 | 楽天 | 1.2 | 宗山塁 |
| 8位 | 広島 | 1.1 | 佐々木泰 |
| 9位 | オリックス | 0.6 | 山中稜真 |
| 10位 | ソフトバンク | 0.4 | 村上泰斗 |
| 11位 | DeNA | 0.2 | 竹田祐 |
| 12位 | 日本ハム | −0.2 | 柴田獅子 |
当時の評価 vs 現在|2年時点の見どころ3つ
① 「2球団の西川」が「5球団の宗山」より先行
現時点の選手別トップは、宗山選手ではなく西川史礁選手(WP5.5)。ロッテの外野に定着し、安打を量産しています。もっとも宗山選手も楽天の遊撃レギュラーとして着実に経験を積んでおり、守備位置の負担を考えれば互角以上の滑り出し。「5球団の期待」の回収はこれからです。
② 阪神は今年も「面」で当てにきている
1位伊原陵人選手(WP2.7)は新人からローテ入り、育成1位の工藤泰成選手(WP1.9)は独立リーグ出身の剛腕として一軍のブルペンへ。2016年、2020年、2022年に続き、阪神のドラフトはまた「複数の当たり」を出しつつあります。
③ 高卒1位(柴田・村上泰)の採点はまだ先
日本ハムの柴田獅子選手、ソフトバンクの村上泰斗選手ら高卒1位組は、じっくり育成の段階。両球団が下位に見えるのは構成上の必然で、5年後にこの表の景色を変える最有力候補たちです。
注目選手をピックアップ|数字で見る2024年組
西川史礁(ロッテ1位・青山学院大)WP5.5
現時点の世代首位。大学屈指の外野手は1年目から一軍に定着し、打率を残す即戦力ぶりを見せています。
金丸夢斗(中日1位・関西大)WP4.3
4球団競合の左腕は、先発ローテーションの一角として登板を重ねています。三振を奪える本格派で、中日の次代エース候補です。
宗山塁(楽天1位・明治大)WP2.6
5球団競合の遊撃手は、1年目から遊撃のレギュラーとして出場を続けています。遊撃はWPに表れにくい守備の貢献が大きいポジション。打撃の上積みとともに、数字は後からついてくるタイプです。
工藤泰成(阪神育成1位・徳島インディゴソックス)WP1.9
独立リーグから育成1位で入団し、160km級の速球を武器に早くも支配下・一軍へ。松山晋也(中日)に続く「育成1位の剛腕」ルートを走っています。
2024年ドラフト 全指名選手とWP一覧
この年に指名された全選手(育成含む)のWPと出身をまとめました。2年時点の「初速」の記録としてご覧ください。
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 石塚 裕惺 | 内野手 | 花咲徳栄高 | 0.2 |
| 2位 | 浦田 俊輔 | 内野手 | 九州産業大学 | 1.6 |
| 3位 | 荒巻 悠 | 内野手 | 上武大学 | 0.5 |
| 4位 | 石田 充冴 | 投手 | 北星学園大学附属高 | 0 |
| 5位 | 宮原 駿介 | 投手 | 東海大学静岡キャンパス | 0 |
| 育成1位 | 坂本 達也 | 捕手 | 富士大学 | 0 |
| 育成2位 | 堀江 正太郎 | 投手 | 文星芸術大学附属高 | 0 |
| 育成3位 | 鈴木 圭晋 | 投手 | 横浜創学館高 | 0 |
| 育成4位 | 吹田 志道 | 投手 | 弘前学院聖愛高 | 0 |
| 育成5位 | 西川 歩 | 投手 | 山村学園高 | 0 |
| 育成6位 | 竹下 徠空 | 内野手 | 明徳義塾高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 伊原 陵人 | 投手 | NTT西日本 | 2.7 |
| 2位 | 今朝丸 裕喜 | 投手 | 報徳学園高 | -0.2 |
| 3位 | 木下 里都 | 投手 | KMGホールディングス | 0.8 |
| 4位 | 町田 隼乙 | 捕手 | 埼玉武蔵ヒートベアーズ | 0 |
| 5位 | 佐野 大陽 | 内野手 | 富山GRNサンダーバーズ | 0 |
| 育成1位 | 工藤 泰成 | 投手 | 徳島インディゴソックス | 1.9 |
| 育成2位 | 嶋村 麟士朗 | 捕手 | 高知ファイティングドッグス | -0.1 |
| 育成3位 | 早川 太貴 | 投手 | くふうハヤテベンチャーズ静岡 | -0.4 |
| 育成4位 | 川﨑 俊哲 | 内野手 | 石川ミリオンスターズ | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 竹田 祐 | 投手 | 三菱重工West | 1.1 |
| 2位 | 篠木 健太郎 | 投手 | 法政大学 | -0.7 |
| 3位 | 加藤 響 | 内野手 | 徳島インディゴソックス | -0.1 |
| 4位 | 若松 尚輝 | 投手 | 高知ファイティングドッグス | -0.1 |
| 5位 | 田内 真翔 | 内野手 | おかやま山陽高 | 0 |
| 6位 | 坂口 翔颯 | 投手 | 國學院大學 | 0 |
| 育成1位 | 小針 大輝 | 外野手 | 日本大学鶴ヶ丘高 | 0 |
| 育成2位 | 吉岡 暖 | 投手 | 阿南光高 | 0 |
| 育成3位 | 金渕 光希 | 投手 | 八戸工業大第一高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 中村 優斗 | 投手 | 愛知工業大学 | -0.3 |
| 2位 | モイセエフ ニキータ | 外野手 | 豊川高 | 0 |
| 3位 | 荘司 宏太 | 投手 | セガサミー | 1.3 |
| 4位 | 田中 陽翔 | 内野手 | 高崎健康福祉大学高崎高 | 0.1 |
| 5位 | 矢野 泰二郎 | 捕手 | 愛媛マンダリンパイレーツ | 0 |
| 育成1位 | 根岸 辰昇 | 内野手 | ノースカロライナA&T州立大学 | 0 |
| 育成2位 | 廣澤 優 | 投手 | 愛媛マンダリンパイレーツ | 0.2 |
| 育成3位 | 下川 隼佑 | 投手 | オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ | 0 |
| 育成4位 | 松本 龍之介 | 捕手 | 堺シュライクス | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 佐々木 泰 | 内野手 | 青山学院大学 | 1.4 |
| 2位 | 佐藤 柳之介 | 投手 | 富士大学 | 0.1 |
| 3位 | 岡本 駿 | 投手 | 甲南大学 | 0.3 |
| 4位 | 渡邉 悠斗 | 内野手 | 富士大学 | -0.2 |
| 5位 | 菊地 ハルン | 投手 | 千葉学芸高 | -0.5 |
| 育成1位 | 小船 翼 | 投手 | 知徳高 | 0 |
| 育成2位 | 竹下 海斗 | 投手 | 敦賀気比高 | 0 |
| 育成3位 | 安竹 俊喜 | 捕手 | 静岡大学 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 金丸 夢斗 | 投手 | 関西大学 | 4.3 |
| 2位 | 吉田 聖弥 | 投手 | 西濃運輸 | 0.4 |
| 3位 | 森 駿太 | 内野手 | 桐光学園高 | 0 |
| 4位 | 石伊 雄太 | 捕手 | 日本生命 | 2.5 |
| 5位 | 高橋 幸佑 | 投手 | 北照高 | 0 |
| 6位 | 有馬 恵叶 | 投手 | 聖カタリナ学園高 | 0 |
| 育成1位 | 中村 奈一輝 | 内野手 | 宮崎商業高 | 0 |
| 育成2位 | 井上 剣也 | 投手 | 鹿児島実業高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 村上 泰斗 | 投手 | 神戸弘陵高 | 0 |
| 2位 | 庄子 雄大 | 内野手 | 神奈川大学 | 0.5 |
| 3位 | 安德 駿 | 投手 | 富士大学 | 0 |
| 4位 | 宇野 真仁朗 | 内野手 | 早稲田実業 | 0 |
| 5位 | 石見 颯真 | 内野手 | 愛知工業大学名電高 | 0 |
| 6位 | 岩崎 峻典 | 投手 | 東洋大学 | -0.3 |
| 育成1位 | 古川 遼 | 投手 | 日本学園高 | 0 |
| 育成2位 | 曽布川 ザイレン | 内野手 | 浜松商業高 | 0 |
| 育成3位 | 大友 宗 | 捕手 | 茨城アストロプラネッツ | 0 |
| 育成4位 | 広瀬 結煌 | 内野手 | 市立松戸高 | 0 |
| 育成5位 | 河野 伸一朗 | 投手 | 宮崎学園高 | 0 |
| 育成6位 | 川口 冬弥 | 投手 | 徳島インディゴソックス | 0.2 |
| 育成7位 | 津嘉山 憲志郎 | 投手 | 神戸国際大学附属高 | 0 |
| 育成8位 | 相原 雄太 | 投手 | 仙台大学 | 0 |
| 育成9位 | 岡田 皓一朗 | 投手 | 大阪商業大学 | 0 |
| 育成10位 | 漁府 輝羽 | 外野手 | 東北福祉大学 | 0 |
| 育成11位 | 木下 勇人 | 外野手 | 千葉経済大学附属高 | 0 |
| 育成12位 | 熊谷 太雅 | 投手 | 東陵高 | 0 |
| 育成13位 | 塩士 暖 | 投手 | 門前高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 柴田 獅子 | 投手 | 福岡大学附属大濠高 | 0.3 |
| 2位 | 藤田 琉生 | 投手 | 東海大学付属相模高 | 0 |
| 3位 | 浅利 太門 | 投手 | 明治大学 | 0 |
| 4位 | 清水 大暉 | 投手 | 前橋商業高 | -0.1 |
| 5位 | 山縣 秀 | 内野手 | 早稲田大学 | -0.4 |
| 6位 | 山城 航太郎 | 投手 | 法政大学 | 0 |
| 育成1位 | 川勝 空人 | 投手 | 生光学園高 | 0 |
| 育成2位 | 澁谷 純希 | 投手 | 帯広農業高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 西川 史礁 | 外野手 | 青山学院大学 | 5.5 |
| 2位 | 宮崎 竜成 | 内野手 | ヤマハ | -0.6 |
| 3位 | 一條 力真 | 投手 | 東洋大学 | -0.1 |
| 4位 | 坂井 遼 | 投手 | 関東第一高 | 0 |
| 5位 | 廣池 康志郎 | 投手 | 東海大学九州キャンパス | -0.4 |
| 6位 | 立松 由宇 | 内野手 | 日本生命 | -0.1 |
| 育成1位 | 谷村 剛 | 内野手 | 和歌山東高 | 0 |
| 育成2位 | 茨木 佑太 | 投手 | 帝京長岡高 | 0 |
| 育成3位 | 長島 幸佑 | 投手 | 富士大学 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 齋藤 大翔 | 内野手 | 金沢高 | -0.1 |
| 2位 | 渡部 聖弥 | 外野手 | 大阪商業大学 | 2.9 |
| 3位 | 狩生 聖真 | 投手 | 佐伯鶴城高 | 0 |
| 4位 | 林 冠臣 | 外野手 | 日本経済大学 | 0 |
| 5位 | 篠原 響 | 投手 | 福井工業大学附属福井高 | 0.7 |
| 6位 | 龍山 暖 | 捕手 | エナジックスポーツ高 | 0 |
| 7位 | 古賀 輝希 | 内野手 | 千曲川硬式野球クラブ | 0 |
| 育成1位 | 冨士 大和 | 投手 | 大宮東高 | -0.4 |
| 育成2位 | 佐藤 太陽 | 内野手 | 神奈川大学 | 0 |
| 育成3位 | ラマルギービン ラタナヤケ | 内野手 | 大阪桐蔭高 | 0 |
| 育成4位 | 佐藤 爽 | 投手 | 星槎道都大学 | 0.4 |
| 育成5位 | 澤田 遥斗 | 外野手 | 京都国際高 | 0 |
| 育成6位 | 福尾 遥真 | 内野手 | 学校法人石川高 | 0 |
| 育成7位 | ウメビンユオ オケム明 | 外野手 | 旭川志峯高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 宗山 塁 | 内野手 | 明治大学 | 2.6 |
| 2位 | 德山 一翔 | 投手 | 環太平洋大学 | 0 |
| 3位 | 中込 陽翔 | 投手 | 徳島インディゴソックス | -0.8 |
| 4位 | 江原 雅裕 | 投手 | 日鉄ステンレス | -0.3 |
| 5位 | 吉納 翼 | 外野手 | 早稲田大学 | -0.3 |
| 6位 | 陽 柏翔 | 内野手 | 茨城アストロプラネッツ | 0 |
| 育成1位 | 岸本 佑也 | 内野手 | 奈良大学附属高 | 0 |
| 巡 | 選手 | 位置 | 出身 | WP |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 麦谷 祐介 | 外野手 | 富士大学 | 0 |
| 2位 | 寺西 成騎 | 投手 | 日本体育大学 | -1.2 |
| 3位 | 山口 廉王 | 投手 | 仙台育英学園高 | -0.3 |
| 4位 | 山中 稜真 | 捕手 | 三菱重工East | 1.8 |
| 5位 | 東山 玲士 | 投手 | ENEOS | 0 |
| 6位 | 片山 楽生 | 投手 | NTT東日本 | 0.3 |
| 育成1位 | 今坂 幸暉 | 内野手 | 大阪学院大学高 | 0 |
| 育成2位 | 清水 武蔵 | 内野手 | 栃木ゴールデンブレーブス | 0 |
| 育成3位 | 上原 堆我 | 投手 | 花咲徳栄高 | 0 |
| 育成4位 | 寺本 聖一 | 外野手 | 広島経済大学 | 0 |
| 育成5位 | 田島 光祐 | 捕手 | 信濃グランセローズ | 0 |
| 育成6位 | 乾 健斗 | 投手 | 霞ヶ浦高 | 0 |
WP=当サイト独自の勝利貢献ポイント(積み上げ型・詳細は本文の算出方法参照)。0は一軍出場がない、または貢献が代替水準に届いていないことを示すもので、選手の価値を断じるものではありません。
この年の見どころ|これから10年の楽しみ方
- 宗山と西川、大学生野手の主役争い: 遊撃と外野、対照的な2人の10年レース
- 金丸・中村優斗ら大学生投手の初タイトルは誰か
- 柴田獅子(二刀流候補)ら高卒組の一軍デビュー: 数字が動き始めるのは3〜5年目
WPの計算式(全開示)
WPはNPB公式サイトの年度別成績のみから、次の式で毎年のスコアを計算し、入団後の全年度分を合計しています。2026年10月に、中継ぎの評価が過大だった旧式を見直しました。
- 野手: 出塁率×1.8と長打率のリーグ平均との差からwOBA近似の得点価値を出し、9.5点=1勝で換算。代替水準として600打席あたり+2.0勝、守備位置の補正(捕手+1.2、内野+0.2、外野−0.2)を加える
- 投手: 代替水準の防御率(先発はリーグ+1.00、救援は+0.25)と本人の防御率の差に投球回を掛け、9.5点=1勝で換算。救援は勝負どころの補正を少し加えるが、勝利数・セーブ数・奪三振そのものは使わない
- 年ごとのスコアはマイナスもあり: 代替水準を下回った年は差し引く(WARと同じ)。極端な値だけ年次−1.5で抑える
※守備・走塁の貢献は含みません(守備位置の補正のみ)。他社のWAR等の転載ではなく、WARの考え方に寄せた当サイトの簡易指標です。目安は、規定投球回でリーグ平均の先発が年2.1、フル出場の平均野手が年2.0。
よくある質問
Q1. WPはWARと同じものですか?
同じではありませんが、考え方は寄せています。WARは守備・走塁まで含む精密な指標で、WPはNPB公式の公開成績だけから「代替水準との差を勝に換算する」というWARの骨格を再現した簡易指標です。精密さより「10年分を同じ物差しで比べられること」を優先しています。
Q2. 2年で答え合わせをする意味はありますか?
「結論」ではなく「起点の記録」としての意味があります。10年後に振り返ったとき、初速がどうだったかを残しておくと、逆転劇の面白さが何倍にもなります。毎年更新するので定点観測をお楽しみください。
Q3. 宗山塁のWPが控えめなのはなぜですか?
遊撃手の守備の貢献はWPに含まれないためです。1年目からフルシーズン近く遊撃を守ること自体が希少で、実際の価値は数字以上。打撃が円熟する20代半ばから数字は伸びるはずです。
Q4. WPが0やマイナスの選手は「外れ」ということですか?
違います。0は一軍出場がないこと、マイナスは「一軍で使われたが貢献が代替水準に届いていない」ことを示すだけで、選手の価値を断じるものではありません。この世代はまだ2年目、ほとんどの選手がこれからです。
Q5. マイナスのWPがあるのはなぜですか?
WARと同じく、代替水準(いつでも補充できる控え・二軍レベルの選手)を下回る内容で一軍に出た年は、チームにとってマイナスの価値だったと考えるためです。2026年10月の見直しで、それまでの「不調年は0で切る」方式をやめました。
Q6. 阪神はなぜ毎年ドラフトが上手いのですか?
当サイトの10年集計でも阪神は総合1位で、特徴は「1位の的中」より「2位以下と育成の的中率」です。2024年も育成1位の工藤選手が早速一軍戦力になっており、下位まで手を抜かないスカウティングが数字に表れています。
Q7. 他の年のドラフトの答え合わせも読めますか?
2015年から2024年まで年別に公開しています。10年分をまとめた総合ランキング記事もあわせてどうぞ(記事末尾のリンクから読めます)。
まとめ|2024年組の物語は始まったばかり
2024年ドラフトの2年時点の答え合わせは、首位=中日(WP7.2)、選手別トップ=西川史礁(WP5.5)。ただしこれは10年レースのスタートダッシュにすぎません。5球団競合の宗山選手、高卒二刀流候補の柴田選手——本当の答え合わせを、一緒に見届けましょう。
今年のドラフト会議は10月22日。次の「10年の物語」の1ページ目を、シミュレーターで先取りしてみてください。
答え合わせの続きは、ぜひ実際の試合で。ドラフト組の成長を全球団追いかけるなら、全試合網羅のスカパー!プロ野球セットがいちばんの近道です。


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