2025年プロ野球、オフシーズンの重要イベント「現役ドラフト」が本日開催されました!
出場機会に恵まれない選手たちが、新しい環境での活躍を期して移籍するこの制度。「クビ」ではなく「栄転」に近い意味合いを持ち、過去にはここから一気にブレイクした選手も多数生まれています。
本記事では、2025年現役ドラフトの全指名結果を速報でお届けします。
各選手の「プレースタイル」や「新チームで期待される役割」、そして改めて知っておきたい「過去の成功例」や「制度の仕組み」について詳しく解説します。
【一覧表】2025年 現役ドラフト 指名結果速報
全12球団の獲得選手・放出選手の一覧です。
| 指名球団 | 選手名 | 守備位置 | 現所属球団 |
|---|---|---|---|
| 読売ジャイアンツ | 松浦 慶斗 | 投 手 | 北海道日本ハムファイターズ |
| 東京ヤクルトスワローズ | 大道 温貴 | 投 手 | 広島東洋カープ |
| 横浜DeNAベイスターズ | 濱 将乃介 | 外野手 | 中日ドラゴンズ |
| 中日ドラゴンズ | 知野 直人 | 内野手 | 横浜DeNAベイスターズ |
| 阪神タイガース | 濱田 太貴 | 外野手 | 東京ヤクルトスワローズ |
| 広島東洋カープ | 辰見 鴻之介 | 内野手 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
| 北海道日本ハムファイターズ | 菊地 大稀 | 投 手 | 読売ジャイアンツ |
| 東北楽天ゴールデンイーグルス | 佐藤 直樹 | 外野手 | 福岡ソフトバンクホークス |
| 埼玉西武ライオンズ | 茶野 篤政 | 外野手 | オリックス・バファローズ |
| 千葉ロッテマリーンズ | 井上 広大 | 外野手 | 阪神タイガース |
| オリックス・バファローズ | 平沼 翔太 | 外野手 | 埼玉西武ライオンズ |
| 福岡ソフトバンクホークス | 中村 稔弥 | 投 手 | 千葉ロッテマリーンズ |
皆さんの予想選手は当たっていましたか??
移籍選手の紹介と期待される役割
今回移籍が決まった選手たちは、どのような特徴を持ち、新チームでどう輝く可能性があるのか。一人ひとり掘り下げていきます。
セ・リーグ 獲得選手
読売ジャイアンツ:松浦 慶斗(日本ハムファイターズ)
1. 選手としての特徴
「メガトン左腕」の異名を持つ、スケールの大きさが最大の魅力です。
- 恵まれた体格と球威: 身長186cm、体重100kg超の大型左腕で、最速150km/hを超える重いストレートが武器です。
- 球種: スライダー、カーブ、フォーク(スプリット)などを操ります。特にストレートで押し込み、変化球で三振を奪う「パワーピッチャー」のスタイルです。
- 近年の成長: 入団当初は制球に課題がありましたが、2024シーズンはイースタン・リーグ(2軍)で防御率1.61、奪三振率11.25と抜群の成績を残し、制球と安定感が劇的に向上しました。
2. 新天地(巨人)での期待
巨人は左の中継ぎ投手や、将来性のある左腕の層を厚くしたいという事情があり、松浦選手の獲得は補強ポイントに合致します。
- 貴重な左のパワーアーム: 巨人のブルペン陣において、150km/h超を投げる若手左腕は希少です。高梨雄平選手やバルドナード選手などに続く、あるいは彼らと競うリリーフの一角として、早期の1軍定着が期待されます。
- 覚醒への期待: 2軍で無双するレベルまで成長しているため、「環境が変われば化ける(1軍で通用する)」可能性が非常に高いと見込まれての指名でしょう。セ・リーグの野球に対応し、そのポテンシャルを完全に開花させることが期待されています。
日本ハムでの育成期間を経て、まさに「これから」というタイミングでの移籍であり、巨人ファンにとっても非常に楽しみな「ロマン枠」の獲得と言えます。
東京ヤクルトスワローズ:大道 温貴 (広島東洋カープ)
1.選手の特徴
直球の威力: 最速150km/hを超えるストレートが最大の武器で、回転数が多く「空振りが取れる」球質を持っています。
変化球とスタイル: 切れ味鋭いスライダー、カットボールを中心に、カーブやチェンジアップも交えます。逃げずに内角を突く強気なマウンド度胸が魅力です。
役割の柔軟性: プロ入り後は主に中継ぎとして登板していますが、イニング跨ぎ(ロングリリーフ)もこなせるタフさがあります。かつては先発経験もあり、チーム事情に合わせて動ける便利さも持っています。
近年の状況: 2023年は中継ぎの一角として活躍しましたが、2024年は不調で1軍登板が激減(4試合)していました。しかし、直近の2軍戦ではストレートの質が戻りつつあり、復活の兆しを見せていました。
2.新天地での期待
ヤクルトは慢性的に「投手陣の整備」が課題のチームであり、大道選手の獲得は即戦力として大きな期待が寄せられています。
環境の変化による再生: 広島時代もポテンシャルは高く評価されていました。心機一転、ヤクルトの投手運用にハマれば、清水昇選手や石山泰稚選手らのような「勝ちパターン」の一角に食い込むことも十分に期待できます。
ブルペンの救世主: ヤクルトの本拠地・神宮球場は狭く、逃げの投球は命取りになります。大道選手の「ゾーン内で勝負できる強気なスタイル」は、神宮のファンを沸かせる可能性があります。
即戦力リリーフ: ヤクルトのリリーフ陣は登板過多になりがちなため、経験があり、かつイニングを消化できる大道選手は、ビハインド展開から接戦まで幅広い場面での起用が見込まれます。
横浜DeNAベイスターズ:濱 将乃介 (中日ドラゴンズ)
1.選手の特徴
独立リーグ時代から「身体能力の化け物」と称された、走攻守すべてにおいて規格外のポテンシャルを持つ選手です。
打撃スタイル: 鋭いスイングスピードからの長打力が魅力です。中日時代は確実性に課題がありましたが、ツボに入った時の飛距離は目を見張るものがあります。
驚異的な身体能力: 50mを5秒9で駆け抜ける俊足と、遠投125mを誇る強肩が最大の武器です。そのバネはプロの中でもトップクラスと言われています。
ユーティリティ性: 本職はショート(遊撃手)や外野手ですが、内野全般をこなせる器用さがあります。独立リーグ時代には「オールラウンダー」として鳴らしました。
2.新天地での期待
DeNAは高い身体能力を持つ選手(梶原選手や森敬斗選手など)を好む傾向にあり、濱選手のプレースタイルはチームカラーに非常にマッチしています。
- ハマスタでの長打開花: バンテリンドームから、日本で最もホームランが出やすい球場の一つである横浜スタジアムへ本拠地が変わることは、濱選手にとって最大の追い風です。彼のスイングスピードとパワーがあれば、一気に本塁打数が増える可能性があります。
- 右のユーティリティ枠: DeNAは左打者の好選手が多い一方、右の代打や、内野・外野を守れる右打者の層を厚くしたい事情があります。移籍した知野選手の役割を引き継ぎつつ、さらにレギュラー争いに食い込むことが期待されます。
- 機動力野球の起爆剤: ここぞの場面での代走や守備固めからスタートし、そのままスタメンを奪うような「スーパーサブからの成り上がり」がイメージできる選手です。
「環境が変われば大化けする」と言われ続けてきたロマン砲が、攻撃的な野球を掲げるベイスターズで遂に覚醒するのか、非常に楽しみな獲得と言えます。
中日ドラゴンズ:知野 直人 (横浜DeNAベイスターズ)
1. 選手としての特徴
「意外性のあるパンチ力」と「ユーティリティ性」を兼ね備えた、攻撃的内野手です。
- 一発長打の魅力: 小柄ながらリストが強く、ツボに入ればスタンドまで運ぶ長打力を持っています。DeNA時代には満塁ホームランを放つなど、ここぞの場面での勝負強さ(クラッチヒッターとしての資質)を見せていました。
- フルスイング: 初球から積極的に振っていくスタイルで、ファンの期待感を煽る打撃が持ち味です。
- 守備の汎用性: 本職はサード(三塁手)やセカンド(二塁手)ですが、ファーストや外野も守れる器用さがあります。チームの穴を埋めることができる使い勝手の良さがあります。
- 1軍と2軍の狭間: イースタン・リーグでは本塁打王争いをするなど格の違いを見せていましたが、DeNAの厚い選手層(宮﨑選手、牧選手ら)に阻まれ、1軍定着にはあと一歩という状況が続いていました。
2. 新天地(中日)での期待
中日は慢性的な「得点力不足」と「右の強打者不足」に悩んでおり、知野選手の獲得はまさに補強ポイントのど真ん中です。
- 右のポイントゲッター: 中日の内野陣において、長打が期待できる右打者は貴重です。広いバンテリンドームであっても、外野の間を抜く打撃や、ここ一番での一発が期待されます。
- レギュラー奪取の好機: 中日の三塁・二塁は、石川昂弥選手や福永裕基選手らとの競争になりますが、絶対的なレギュラーが固定されているわけではありません。知野選手の打撃力がアピールできれば、スタメン定着のチャンスはDeNA時代よりも格段に広がっています。
- 代打の切り札: スタメンのみならず、左投手相手の代打や、試合終盤の守備固め兼攻撃要員としても重宝されるでしょう。
DeNAファンの間で「ハマのチノ」として愛されたキャラクターとガッツ溢れるプレーは、間違いなく中日ファンの心も掴むはずです。広いナゴヤドームを恐れず、持ち前のフルスイングでチームの起爆剤になることが期待されています。
阪神タイガース:濱田 太貴 (東京ヤクルトスワローズ)
1. 選手としての特徴
「未完の大砲」として常に開花を待たれてきた、ロマンあふれる右の長距離ヒッターです。
- 圧倒的な長打力: ツボに入った時の飛距離はチーム屈指で、滞空時間の長い美しい放物線を描くホームランが魅力です。難しいボールをスタンドに運ぶ「変態打ち」を見せるなど、天性のアーチストとしての資質を持っています。
- スイングスピード: 豪快なフルスイングが持ち味で、速球にも力負けしません。
- 課題: 確実性と選球眼に課題があり、好不調の波が激しい点がネックでした。また、守備・走塁面では突出した武器があるわけではないため、とにかく「打撃」で勝負するタイプの選手です。
- 実績: 2023年には自己最多の21試合に出場し5本塁打を放つなど、1軍で通用するパワーは既に証明済みです。
2.新天地(阪神)での期待
阪神は強力な投手力を誇る反面、佐藤輝明選手や森下翔太選手に続く「右の長距離砲」の層を厚くしたいという狙いがあり、濱田選手の補強は非常に理に叶っています。
環境の変化による覚醒: ヤクルト時代も村上宗隆選手らと自主トレを行い、期待され続けてきました。環境を変え、阪神の緻密な野球や藤川球児監督(※2025年シーズン監督)の指導の下で、長年の課題である確実性が向上すれば、一気にクリーンナップを打てるポテンシャルを秘めています。
右の代打・レギュラー争い: 阪神の外野陣は近本選手、森下選手が不動ですが、レフトのポジションや、右の代打枠は競争の中にあります。井上広大選手や前川右京選手ら、若手スラッガーたちとの激しい競争に割って入ることが期待されます。
甲子園への対応: 本拠地が狭い神宮球場から、日本屈指の広さを誇る甲子園球場に変わります。浜風や広さに苦しむ可能性もありますが、彼のパワーなら甲子園のスタンドにも十分届きます。逆に、広い球場だからこそ思い切って振れるというプラスの作用も期待したいところです。
広島東洋カープ:辰見 鴻之介 (東北楽天ゴールデンイーグルス)
1. 選手としての特徴
「NPBトップクラスの俊足」を武器とする、機動力特化型の内野手です。
- 圧倒的なスピード: 50m走5秒7~5秒8という驚異的な脚力が最大の武器です。一塁駆け抜けのタイムも非常に速く、内野安打をもぎ取るスピードがあります。
- 守備範囲: 本職はセカンドやショートなどの内野手ですが、その脚力を活かして外野もこなせるユーティリティ性があります。守備範囲の広さは大きな魅力です。
- 右打ちの俊足: 俊足選手は左打ちが多い中、彼は「右投げ右打ち」です。
- 成り上がり: 育成ドラフト出身から支配下登録を勝ち取ったハングリー精神の持ち主です。
2. 新天地(広島)での期待
広島カープは伝統的に「機動力野球」を掲げるチームであり、辰見選手の獲得はチームカラーに完全に合致しています。
- 「代走の切り札」としての即戦力: 近年の広島は、羽月隆太郎選手や大盛穂選手らがいますが、試合終盤の勝負どころで「絶対に盗塁を決められるスペシャリスト」を常に求めています。辰見選手のスピードは、相手バッテリーに強烈なプレッシャーを与える強力な武器となります。
- 内野・外野のバックアップ: 広島の内野陣(小園選手、矢野選手、菊池選手ら)は層が厚いですが、故障者が出た際や、試合後半の守備固め兼代走要員として、ベンチに置いておきたい貴重な存在です。
- 打撃向上によるレギュラー争い: 課題である打撃の確実性が上がれば、その足はスタメンで使いたくなる魅力があります。広いマツダスタジアムで、足を絡めた攻撃(ヒットエンドランやセーフティバントなど)のバリエーションを増やすピースとして期待されています。
楽天では小深田選手や村林選手などの壁に阻まれていましたが、機動力を重視する広島の水に合えば、一気にブレイクする可能性を秘めたスピードスターです。
パ・リーグ 移籍選手
北海道日本ハムファイターズ:菊地 大稀 (読売ジャイアンツ)
1. 選手としての特徴
「佐渡島初のプロ野球選手」として知られる、馬力あふれるリリーバーです。
- 実績あるリリーフ: 2023年シーズンには50試合に登板し、防御率3.40、4勝4敗11ホールドを記録。巨人のブルペンを支える「勝ちパターン」の一角としてブレイクしました。
- 投球スタイル: 真上から投げ下ろすようなアングルから、最速154km/hの威力あるストレートと、縦に割れるスライダー、フォークを武器にします。
- 奪三振能力: 2023年の奪三振率は11.00を超えており、短いイニングで三振を奪って火消しをする能力に長けています。
- 近況: 2024年はコンディション不良や不調により1軍登板がなく苦しいシーズンを過ごしました。
2. 新天地(日本ハム)での期待
日本ハムの新庄剛志監督は「強いストレート」を持つ投手を好む傾向にあり、菊地選手のプレースタイルは非常にマッチしています。
- ブルペンの再建: 日本ハムは強力なリリーフ陣を持っていますが、シーズンを通して戦うには枚数が必要です。1軍で50試合投げた経験のある菊地選手は、即戦力の補強として計算されています。
- 環境の変化による復活: 2023年の輝きを取り戻せれば、クローザーやセットアッパーを任せられるだけの実力があります。本拠地エスコンフィールド北海道は投手有利な球場でもあり、思い切って腕を振る彼のスタイルに合っていると言えます。
- 「佐渡の星」再び: まだ20代半ばと若く、老け込む年齢ではありません。巨人で掴んだ自信と、悔しい経験を糧に、北の大地で再び「三振が取れる剛腕」として復活することが期待されています。
松浦選手を放出した日本ハムが、その交換相手(指名順)として獲得したのがこの菊地選手です。実績十分な右腕の加入は、ファイターズ投手陣にとって大きなプラスになると見込まれています。
東北楽天ゴールデンイーグルス:佐藤 直樹 (福岡ソフトバンクホークス)
1. 選手としての特徴
2019年ドラフト1位で入団した、身体能力が規格外の「フィジカルモンスター」です。
- 驚異の身体能力: 50m走5秒8の俊足と、遠投120mの強肩を誇ります。その身体能力の高さは球界でもトップクラスで、守備範囲の広さと走塁のスピードは既に1軍レベルです。
- 守備・走塁のスペシャリスト: ソフトバンクでも代走や守備固めとして重宝されていました。肩の強さは特筆もので、外野からのバックホームで走者を刺すプレーは圧巻です。
- 打撃の課題: 身体能力をバッティングに活かしきれていない部分があり、確実性と三振の多さが課題でした。しかし、パンチ力自体はあり、ツボに入ればスタンドまで運ぶ力を持っています。
- ハングリー精神: 2024年オフには一度戦力外(育成契約)を経験し、そこから這い上がってきた執念があります。
2. 新天地(楽天)での期待
楽天は、辰見選手を放出したことからも分かるように、即戦力として使える「機動力」と「守備力」を持つ選手を求めており、佐藤選手の能力は補強ポイントに合致します。
- 右の外野手の核: 楽天の外野陣は辰己涼介選手、小郷裕哉選手など左打者が主力に多いため、右打ちで守れる外野手は貴重な存在です。左投手相手のスタメンや、試合終盤の守備・代走要員として即座に出番があるでしょう。
- 広い球場での躍動: 本拠地・楽天モバイルパーク宮城は外野が広いため、佐藤選手の守備範囲の広さと強肩は大きな武器になります。
- ドラ1の覚醒: 「環境が変われば化ける」の典型的な候補です。ポテンシャルは誰もが認めるところであり、楽天の指導法や起用方針がハマり、打撃の確実性が増せば、トリプルスリーを狙えるようなスケールの大きい選手へ化ける可能性を秘めています。
ソフトバンクの厚い選手層の中では出番が限られていましたが、楽天でレギュラーを掴み取り、そのポテンシャルを爆発させることが期待されています。
埼玉西武ライオンズ:茶野 篤政(オリックス・バファローズ)
1. 選手としての特徴
育成選手として入団し、わずか数ヶ月で支配下登録、そして開幕スタメンを勝ち取った「シンデレラボーイ」として知られる外野手です。
- 広角に打てるバットコントロール: 逆方向(レフト方向)へ強い打球を飛ばせる技術が最大の武器です。2023年のルーキーイヤーには、イチロー氏を彷彿とさせる安打製造機ぶりを見せ、一時首位打者争いにも顔を出しました。
- 全力プレーと機動力: 50m走5秒9の俊足を活かした内野安打や、積極的な走塁が持ち味です。常に全力疾走を怠らない姿勢は「茶野マゲドン」という愛称とともにファンから愛されました。
- 守備力: 外野守備範囲も広く、遠投110mの強肩も備えています。
- 課題: ルーキーイヤーの後半以降、相手チームの研究が進み、インコース攻めや変化球への対応に苦しみました。ここ1〜2年は「プロの壁」に当たり、本来の輝きが見られない時期が続いていました。
2. 新天地(西武)での期待
西武ライオンズは、ここ数年「外野手の固定」と「得点力不足」が深刻な課題となっており、茶野選手のスタイルはチームのニーズに合致します。
- リードオフマン候補: 西武は金子侑司選手の引退後など、1番・2番を固定しきれていない事情があります。茶野選手が出塁率を高め、本来の粘り強い打撃を取り戻せば、斬り込み隊長として定着するチャンスは十分にあります。
- ベルーナドームとの相性: 本拠地ベルーナドームは人工芝であり、足の速い選手や、グラウンダーの打球を打てる選手には有利に働きます。彼の俊足を活かした守備と攻撃が、広い球場で活きるはずです。
- ハングリー精神: 育成から這い上がった反骨心は、再建期にある西武に良い影響を与えるでしょう。かつての栗山巧選手のような、技術とガッツを兼ね備えた選手への成長が期待されています。
オリックスの厚い外野陣の中では出場機会が減っていましたが、西武という環境で再び「魔法」をかけ直し、あの衝撃的なデビューシーズンの輝きを取り戻せるか注目されます。
千葉ロッテマリーンズ:井上 広大(阪神タイガース)
1. 選手としての特徴
甲子園優勝経験(履正社高校)を持つ、スケールの大きな右の和製大砲候補です。
- 長打力: 身長189cm、体重100kgの恵まれた体格から放つ打球の飛距離はプロでもトップクラスです。ウエスタン・リーグ(2軍)では2022年に打点王と最多安打、2023年には本塁打王と打点王の二冠に輝くなど、ファームでの実績は十分すぎるほどあります。
- 打撃スタイル: 典型的なプルヒッターで、レフト方向への豪快なホームランが魅力です。ツボに入ればどこまでも飛ばすパワーがあります。
- 課題: 1軍レベルの投手のキレや変化球への対応(コンタクト率)に課題があり、阪神の厚い外野陣(近本選手、森下選手、前川選手など)の壁を崩すことができませんでした。
2. 新天地(ロッテ)での期待
ロッテは長年、「和製大砲の育成」と「長打力不足」が最大の課題であり、井上選手のポテンシャルは喉から手が出るほど欲しい要素です。
- 右の長距離砲: ロッテには山口航輝選手など右の大砲候補はいますが、絶対的な主軸として固定されているわけではありません。井上選手が持つ「ホームランを打てる力」は、得点力不足に悩む打線の起爆剤として期待されています。
- ホームランラグーンの恩恵: 本拠地ZOZOマリンスタジアムには「ホームランラグーン」があり、浜風に戻されることの多かった甲子園に比べれば、彼のパワーなら本塁打が出やすくなる可能性があります。強風を味方につける打撃ができれば、数字は伸びるはずです。
- 環境の変化: 阪神では「期待されながらも殻を破れない」時期が長く続きました。パ・リーグの野球や、吉井理人監督の元での指導がハマれば、2軍の帝王を卒業し、1軍のクリーンナップを打てるだけの素材です。
阪神入団時から将来の4番として期待され続けた未完の大器が、パ・リーグの舞台で遂に覚醒するか。ロッテファンにとっても夢のある補強となりました。
オリックス・バファローズ:平沼 翔太(埼玉西武ライオンズ)
1. 選手としての特徴
「天才的な野球センス」を持つ、左打ちのユーティリティプレイヤーです。
- 元甲子園優勝投手: 敦賀気比高校時代はエースとして選抜優勝を果たした投手でしたが、プロ入り後に野手転向。投手出身らしい強肩と、天性のバットコントロールを持っています。
- 広角に打てる巧打者: 三振が少なく、粘り強い打撃が持ち味です。難しい球をファウルで逃げたり、軽打で内野の頭を越したりと、相手投手が嫌がる「いやらしいバッティング」ができます。
- 超ユーティリティ: ショート、セカンド、サードに加え、外野も守れる器用さがあります。どこを守らせても水準以上のプレーができるため、ベンチに一人いると非常に助かる存在です。
- 勝負強さ: 西武時代も得点圏での代打や、スタメンでの重要な場面で渋い働きを見せていました。「仕事人」としての資質が高い選手です。
2. 新天地(オリックス)での期待
オリックスは中嶋前監督時代から「複数のポジションを守れる選手」を重用する傾向があり、平沼選手のプレースタイルはチームの伝統や戦術に非常にマッチしています。
- 内野のレギュラー争い: オリックスの遊撃手には紅林弘太郎選手がいますが、二塁や三塁、外野の一角は流動的です。太田椋選手や西野真弘選手らとの競争になりますが、平沼選手の打撃技術があれば、十分に定着のチャンスがあります。
- 左の代打の切り札: 接戦での「あと一本」が欲しい場面や、バント、進塁打が求められる場面で、経験豊富な平沼選手は首脳陣にとって使い勝手の良い駒となります。
- 3球団目での開花: 日本ハム、西武を経て、オリックスが3球団目となります。パ・リーグを知り尽くしており、環境適応能力も高いため、移籍即戦力として計算できます。
かつて日本ハムでプレーしていたこともあり、パ・リーグの野球には慣れ親しんでいます。オリックスの「堅実な野球」に平沼選手の「センス」が加わることで、チームのバイプレイヤーとして、あるいはレギュラーとして、渋い輝きを放つことが期待されています。
福岡ソフトバンクホークス:中村 稔弥(千葉ロッテマリーンズ)
1. 選手としての特徴
「亜細亜ボール」と呼ばれる独特な変化球を操る、技巧派のサウスポーです。
- 魔球「亜細亜ボール」: 亜細亜大学出身投手が操るツーシームやシンカー系の落ちるボールを武器にしており、右打者の内角へ食い込む軌道でバットの芯を外すのが上手いです。
- 緩急自在: 140km/h台のストレートと、100km/h台の大きく割れるスローカーブを組み合わせ、打者のタイミングを外す投球術に長けています。
- 便利屋(ユーティリティ左腕): 先発、ロングリリーフ、ワンポイントと、チームの苦しい台所事情に合わせてどこでも投げられるタフさと器用さがあります。
- 現状: ロッテでは鈴木昭汰選手など他の左腕の台頭もあり、1軍と2軍を行き来するシーズンが続いていました。しかし、ファームでは安定した成績を残せる実力者です。
2. 新天地(ソフトバンク)での期待
ソフトバンクは選手層が厚いものの、嘉弥真新也投手が抜けた後の「変則気味の左のリリーバー」や、困った時にイニングを食ってくれる左腕のニーズは常にあります。
- 左のワンポイント〜ショートリリーフ: ソフトバンクの強力な投手陣の中に、中村選手のような「のらりくらりと打たせて取る」タイプが入ることで、アクセントがつきます。特に左の強打者が多いパ・リーグにおいて、変則的な軌道は初見殺しとして機能する可能性があります。
- 強力守備陣との相性: 打たせて取るタイプの中村選手にとって、今宮健太選手や周東佑京選手らを擁するソフトバンクの鉄壁の守備陣は、これ以上ない味方となります。ロッテ時代以上にゴロアウトの山を築くことが期待できます。
- 環境の変化: パワーピッチャーが多いソフトバンクにおいて、希少な軟投派です。倉野コーチなどの指導により、その独特な変化球にさらに磨きがかかれば、ブルペンのジョーカー的存在になれる予感があります。
派手さはありませんが、玄人好みの投球術を持つ左腕が、常勝軍団のピースとして渋い働きを見せてくれることに期待がかかります。
【2025最新】現役ドラフトの仕組みとルール解説
「現役ドラフト」という言葉は定着しましたが、その詳しい中身や、今年からの変更点をご存知でしょうか? 2025年開催(第4回)の概要と、注目の新ルールについて解説します。
制度の目的と概要
現役ドラフトは、出場機会に恵まれない選手に「新たな環境で活躍するチャンス」を与えるための制度です。MLBの「ルール5ドラフト」を参考に、選手会の提案で2022年からスタートしました。
単なる戦力外通告とは異なり、「他球団なら一軍で輝ける才能」を掘り起こし、球界全体を活性化させることが最大の目的です。
2025年の開催スケジュール
今年の開催概要は以下の通りです。
- 開催日: 2025年12月9日(火)
- 会議形式: 完全非公開(ファンやメディアは見られません)
- 結果発表: 当日の17:00〜18:00頃、NPBより一斉発表
指名の仕組み(事前選挙システム)
現役ドラフトの面白い点は、指名順が成績順(ウェーバー制)ではないことです。 「魅力的な選手を出した球団が得をする」という独自のシステムが採用されています。
- リスト提出: 各球団は対象選手(2名以上)をリストアップします。
- 予備指名(投票): 全球団が、他球団のリストから「欲しい選手1名」に投票します。
- 指名順の決定: 一番人気(多くの票)を集めた球団が、ドラフト1番目の指名権を得ます。
つまり、「他球団が欲しがるような良い選手をリストに入れた球団」が、優先的に好きな選手を獲得できるという、高度な心理戦が行われているのです。
今年の現役ドラフトから、2巡目の指名ルールが緩和されました。
【これまで】
2巡目に参加するには「選手を指名する(獲る)」必要があった。
【2025】
獲得の意思がなくても(指名しなくても)、自チームの選手を放出するためだけに2巡目に参加できるようになった。これにより、球団は獲得人数を増やさずに「選手を放出して支配下登録枠を空ける」という戦略が取れるようになり、より活発な移籍が期待されています。
指名対象となる選手の条件
基本的には「すべての支配下選手」が対象ですが、以下の選手は対象外(プロテクト)となります。
- 外国人選手 / 複数年契約中の選手
- FA権を保有、または行使したことがある選手
- 育成選手(今オフに支配下へ昇格した選手含む)
- 昨オフ以降にトレードで獲得した選手
- 年俸5,000万円以上の選手
※ただし、5,000万円〜1億円未満の選手も「1名だけ」リスト入りが可能(その場合、リスト提出人数は3名以上必要)。
過去の成功例と移籍選手一覧
「現役ドラフト=クビ」ではありません。過去3回の開催で、環境を変えて才能を開花させた選手たちがそれを証明しています。データによると、移籍選手の平均年齢は26.4歳。 まさに「脂の乗った中堅選手」たちが、この制度によって新しい野球人生を掴み取っています。
過去の成功例
大竹 耕太郎(ソフトバンク→阪神)【2022年移籍】
第1回で移籍し、2年連続で2桁勝利を達成。阪神のリーグ優勝・日本一の立役者となった。
細川 成也(DeNA→中日)【2022年移籍】
移籍後3年連続で20本塁打以上をマークし、2024年にはベストナインを獲得。チームの不動の4番へと成長した。
水谷 瞬(ソフトバンク→日本ハム)【2023年移籍】
2023年の現役ドラフトで移籍。ソフトバンク時代は一軍出場ゼロだったが、移籍後に覚醒。2024年の交流戦MVPに輝く大ブレークを果たした。
田中 瑛斗(日本ハム→読売ジャイアンツ)【2024年移籍】
昨年の現役ドラフトで一番の成功例として挙げられるのが田中瑛斗。これまで1軍通算10試合の登板であったが、今年中継ぎとして62登板を果たし一気にブレークした。
過去の移籍選手一覧
2022年
| 指名球団 | 選手名 | 守備位置 | 現所属球団 |
|---|---|---|---|
| オリックス・バファローズ | 渡邉 大樹 | 外野手 | 東京ヤクルトスワローズ |
| 福岡ソフトバンクホークス | 古川 侑利 | 投 手 | 北海道日本ハムファイターズ |
| 埼玉西武ライオンズ | 陽川 尚将 | 内野手 | 阪神タイガース |
| 東北楽天ゴールデンイーグルス | 正隨 優弥 | 外野手 | 広島東洋カープ |
| 千葉ロッテマリーンズ | 大下 誠一郎 | 内野手 | オリックス・バファローズ |
| 北海道日本ハムファイターズ | 松岡 洸希 | 投 手 | 埼玉西武ライオンズ |
| 東京ヤクルトスワローズ | 成田 翔 | 投 手 | 千葉ロッテマリーンズ |
| 横浜DeNAベイスターズ | 笠原 祥太郎 | 投 手 | 中日ドラゴンズ |
| 阪神タイガース | 大竹 耕太郎 | 投 手 | 福岡ソフトバンクホークス |
| 読売ジャイアンツ | オコエ 瑠偉 | 外野手 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
| 広島東洋カープ | 戸根 千明 | 投 手 | 読売ジャイアンツ |
| 中日ドラゴンズ | 細川 成也 | 外野手 | 横浜DeNAベイスターズ |
2023年
| 指名球団 | 選手名 | 守備位置 | 現所属球団 |
|---|---|---|---|
| 阪神タイガース | 漆原 大晟 | 投 手 | オリックス・バファローズ |
| 広島東洋カープ | 内間 拓馬 | 投 手 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
| 横浜DeNAベイスターズ | 佐々木 千隼 | 投 手 | 千葉ロッテマリーンズ |
| 読売ジャイアンツ | 馬場 皐輔 | 投 手 | 阪神タイガース |
| 東京ヤクルトスワローズ | 北村 拓己 | 内野手 | 読売ジャイアンツ |
| 中日ドラゴンズ | 梅野 雄吾 | 投 手 | 東京ヤクルトスワローズ |
| オリックス・バファローズ | 鈴木 博志 | 投 手 | 中日ドラゴンズ |
| 千葉ロッテマリーンズ | 愛斗 | 外野手 | 埼玉西武ライオンズ |
| 福岡ソフトバンクホークス | 長谷川 威展 | 投 手 | 北海道日本ハムファイターズ |
| 東北楽天ゴールデンイーグルス | 櫻井 周斗 | 投 手 | 横浜DeNAベイスターズ |
| 埼玉西武ライオンズ | 中村 祐太 | 投 手 | 広島東洋カープ |
| 北海道日本ハムファイターズ | 水谷 瞬 | 外野手 | 福岡ソフトバンクホークス |
2024年
■1巡目
| 指名球団 | 選手名 | 守備位置 | 現所属球団 |
|---|---|---|---|
| 阪神タイガース | 漆原 大晟 | 投 手 | オリックス・バファローズ |
| 広島東洋カープ | 内間 拓馬 | 投 手 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
| 横浜DeNAベイスターズ | 佐々木 千隼 | 投 手 | 千葉ロッテマリーンズ |
| 読売ジャイアンツ | 馬場 皐輔 | 投 手 | 阪神タイガース |
| 東京ヤクルトスワローズ | 北村 拓己 | 内野手 | 読売ジャイアンツ |
| 中日ドラゴンズ | 梅野 雄吾 | 投 手 | 東京ヤクルトスワローズ |
| オリックス・バファローズ | 鈴木 博志 | 投 手 | 中日ドラゴンズ |
| 千葉ロッテマリーンズ | 愛斗 | 外野手 | 埼玉西武ライオンズ |
| 福岡ソフトバンクホークス | 長谷川 威展 | 投 手 | 北海道日本ハムファイターズ |
| 東北楽天ゴールデンイーグルス | 櫻井 周斗 | 投 手 | 横浜DeNAベイスターズ |
| 埼玉西武ライオンズ | 中村 祐太 | 投 手 | 広島東洋カープ |
| 北海道日本ハムファイターズ | 水谷 瞬 | 外野手 | 福岡ソフトバンクホークス |
■2巡目
| 指名球団 | 選手名 | 守備位置 | 現所属球団 |
|---|---|---|---|
| 広島東洋カープ | 鈴木 健矢 | 投 手 | 北海道日本ハムファイターズ |
【まとめ】
今回の現役ドラフト、結果だけを見れば「放出」と「獲得」という事務的な言葉になりますが、その裏には選手たちの野球人生と、再起をかけた熱いドラマがあります。
慣れ親しんだチームを離れる寂しさはありますが、現役ドラフトは決して「終わり」ではありません。 大竹耕太郎投手や細川成也選手、水谷瞬選手たちが証明したように、ここは「スター選手への登竜門」です。
来年の今頃、ファンから「現役ドラフトで獲っておいて本当に良かった!」「この移籍は大成功だった!」と絶賛されている選手が、今日指名されたリストの中に必ずいるはずです。
2月1日のキャンプイン、そして3月のオープン戦。 新しい色のユニフォームに袖を通し、生き生きとプレーする彼らの姿を見るのが今から待ち遠しいですね。


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